(順不同)

日本鉄鋼連盟/柿木厚司会長/卓越した取材力・鋭い洞察力/示唆に富む提言を

昭和の激動の年に産声を上げた産業新聞が、幾多の困難を乗り越え、このたび記念すべき80周年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。

「読者とともに」をモットーに、貴紙の公正で正確、そして迅速な情報発信が我が国鉄鋼業界の発展にもたらした多大なる功績と、ここまで継続してこられた関係者の皆さまの並々ならぬご努力に対し、改めて深甚なる敬意を表します。

さて、鉄鋼業は、今まさに、産業史に残る大転換の時代を迎えております。中国主導の急成長により、僅か10年で倍増した世界の鋼材需要は、2014年を境に鈍化、世界的な能力過剰と輸出の急増から各地で通商問題が頻発し、国際市況は長らく低迷しております。また、日本の内需も製造業の海外移転の進展、少子高齢化に伴う公共投資・民間消費の縮小により、長期的には減少するものと想定されています。

目下、我々日本鉄鋼業は、技術優位性、一早い業界再編とグローバル展開により、収益性の向上や財務の健全化を図ってきた結果、世界の競合他社に対し優位なポジションにあると言われています。しかし、ライバルミルの追従を許さず、常に先んじるためには、更なるコスト競争力強化、需要家ニーズに即した高付加価値製品の開発と国土強靭化に資する需要創造、環境技術や革新的製鉄プロセスの研究開発等、解決しなければならない課題は山積みです。

このような中にあって、貴紙におかれましても、卓越した取材力と鋭い洞察力で、正確で示唆に富む情報提供と提言を続けて頂き、日本鉄鋼業界の発展のため、共に健全な関係を継続して頂ければと存じます。

最後になりましたが、貴社の今後ますますのご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。

日本電線工業会/松本正義会長/価値ある情報を迅速に!

このたび、創刊80周年を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。

いつもながら、スピーディーで広い視野に立ち、偏りのない貴社の記事に接するとき、われわれ読者が報道機関に求める姿勢を、綿々と継承し、貫いてこられた、貴社の経営陣とスタッフの皆さまに敬意を表します。

海外と接することを多く経験してきた立場で、これまでの貴社を振り返ってみますと、昭和46年には、早くもニューヨーク支局を立ち上げられ、産業と経済の中心からダイレクトに情報を提供してくれました。そして近年では、平成24年に上海支局を開設して、生産活動ばかりではなく一大消費国となった中国の内側から情報を提供してくれています。これもまた、読者が貴社に何を求めているかを強く意識した実にタイムリーな対応だと、感心させられたものです。

電線業界においては、環境問題や規格の国際整合化などグローバル化への対応に加えて、古い業界であるが故に、なかなか進まない商慣習に関係する取引適正化を進めています。これらの課題を克服し、わが国の電線産業が永続的に社会に貢献していくためにも、広い視野による価値ある情報をスピーディーに提供し続けていただけることをお願い申し上げ、貴社のますますのご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。

日本鉱業協会/西田計治会長/産業の歴史そのもの

このたび、創業80周年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。

貴社は、1936年(昭和11年)に創業され、業界専門紙の草分けとして、わが国の基幹をなす鉄鋼や非鉄といった素材産業を一貫して取り上げられ、業界の動向を正確かつ迅速に報道されてこられました。

貴社が80年にわたり報道されてこられた内容は、戦後の混乱からの復興、その後の発展、新たなステージをめぐる模索といった、わが国産業の歴史そのものであります。その間に貴社よりもたらされた情報が、私ども非鉄金属業界の発展につながってきたものと確信しております。皆さまの見識の高さに深く敬意を表するとともに、あらためて感謝申し上げる次第であります。

非鉄金属業界を取り巻く環境は、急激な資源価格の下落をはじめ、鉱山開発コストの増加や新興国経済の減速など、厳しさを増しております。わが国の鉱物資源の安定確保に努め、最高品質の金属素材を安定供給し、新たな成長発展を遂げるためにも、これまで通り、貴重な情報の提供、業界への提言、時には叱咤激励をいただきたく、お願いしたいと思います。

最後になりましたが、貴社のますますのご発展を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

日本伸銅協会/松下彰会長/金属業界報道に貢献

金属業界の報道に長きにわたりご貢献頂いております「日刊産業新聞」が、この度、創刊80周年を迎えられました事、日本伸銅協会を代表して、心よりお祝いを申し上げます。

ご創刊が1936年(昭和11年)との事ですが、鉄鋼、非鉄金属を中心とした素材産業に関し、戦前から戦中、戦後、そして21世紀を迎えた現在まで、一貫して迅速かつ公平公正な視点での報道に努められておりますご努力に対し深く敬意を表させていただきます。

私ども日本伸銅協会の創立は48年(昭和23年)で、創立当初の伸銅品年生産量は年間7万トン水準でしたが、世界をリードする優れた技術力にも支えられ、平成18年度には年間100万トンを超えました。

その後製品の高機能・高性能化による軽薄短小の広がり、ASEAN諸国への海外シフト化等もあり、足元では、年間80万トン水準の生産量を推移しております。

そのような環境下、昨年、経済産業省では、日本のものづくりがより強固なものとなるべく、「金属素材競争力強化プラン」が打ち出されました。これに沿うべく、弊協会では、日本国内の銅産業における将来の需要拡大につながる、技術・ビジネス両面でのロードマップの策定に取り組んでおります。

また、災害撲滅に向けた安全活動にも精力的に取り組んでおり、産学連携の一環とした日本銅学会の支援にも努めております。これらを通じ業界の基盤の強化に取り組んでまいります。

今後も変わらぬご姿勢で報道活動に努めて頂きますとともに、「日刊産業新聞」のますますのご発展を心より祈念申し上げます。

日本アルミニウム協会/金子明会長/的確かつ公正な報道を

このたび「日刊産業新聞」が創刊80周年を迎えられましたこと、心からお慶び申し上げます。

貴紙が創刊されたのは1936年ですが、当時はまさに日本のアルミニウム産業の黎明期で、数々の企業が誕生した時期でもあります。貴紙創刊以来の80年余はまさにアルミニウム産業発展の歴史と重なるものであり、その点でも感慨を新たにしております。

昨今、インターネットの普及とともに、われわれを取り巻く環境は急速に変化し人々の行動も劇的に変化しました。一例として、通勤電車で新聞を広げる人々はもはや絶滅危惧種となり、多くの人々が手の平大のスマートフォンを介して世界中のニュースをリアルタイムで確認しています。このように科学技術の進歩とそれに伴うコミュニケーションの多様化により、私たちの生活は今、格段と便利に、かつスピード感にあふれたものとなりました。しかしその一方で、情報の洪水に押し流され溺れてしまわぬよう、人々は自分にとって真に価値のあるものを常に取捨選択し続けなければならないという、新たなストレスが生み出されてもいます。

情報過多な現代こそ、クオリティーの高い信頼のおけるメディアが、従来にも増して待望されていることは言うまでもありません。「日刊産業新聞」は創刊以来、われわれ金属業界の息遣いに耳を澄まし、世の潮流を的確に読み、その動静を分かりやすく世に伝えてこられています。これは貴紙のわれわれに対する深い理解や互いの信頼関係、報道活動への真摯な姿勢や専門紙ならではの高い知見の賜物と考えています。貴紙に寄せる読者の「安心感」と「信頼感」こそが、80年の時を経て、今もなお選ばれ続けている理由であろうと確信しています。

軽量性やリサイクル性に優れるアルミニウムは、低炭素社会、循環型社会の形成に向けた期待値が日々高まっています。貴紙には、われわれの活動をしっかりと見守っていただき、的確かつ公正な報道を通じて、金属産業の発展、ひいてはより良い社会の実現に大きな貢献を果たされますよう祈念してお祝いの言葉と致します。

日本アルミニウム合金協会/北山悟会長/独自性の発揮を祈念

創刊80周年、誠におめでとうございます。戦前、戦後の混乱期から今日に至るまで、日夜地道な取材、分析、整理、そして多様な論評を加え、鉄鋼・非鉄金属業界の専門紙として揺るぎない地位を確立し、公明正大な数多の情報提供を通じ、わが国経済、産業の発展を支えられた貴社のご功績に敬意を表し、衷心よりお慶び申し上げます。

日本経済は、先ごろアベノミクス第2ステージとして、「一億総活躍社会」創出と称し、強い経済、子育て支援、安心の社会保障の実現といった対策を打ち出しました。一方、中国等新興国の景気下振れ、米国利上げによる金融市場の動揺、原油等商品市場の低迷、不安定な国際情勢等、様々なリスクが懸念される中、先行き不透明な状況が続いています。

当業界におきましても、消費増税に伴う駆け込み需要や自動車メーカーの国内生産回帰、飲料缶のアルミ使用増ほか、明るい動きが見られる半面、廉価な輸入塊の流入増や環境問題、屑発生量の減少、海外流失による原材料不足といった問題も山積し、取り巻く環境は厳しさを増しています。

こうした状況下とはいえ、重要基礎素材であるアルミ二次合金の安定供給、アルミリサイクル事業を通じ、限りある資源を守り地球環境保全を図る使命と責任を全うしていく所存でございます。

ネットとの競合が喧伝される昨今、新聞の持つ重み、信頼性、正確性、専門性といった独自性を十分発揮され、100周年に向けた更なる飛躍を祈念致します。

非鉄金属リサイクル全国連合会/小林秀之会長/相場情報発信に感謝

「日刊産業新聞」が創刊80周年を迎えられましたことを、心からお祝い申し上げます。非鉄金属リサイクル全国連合会といたしましても大いに喜びとするところであります。

貴社は、歴史ある金属専門業界紙として発展してこられました。これも、ひとえに記者をはじめとする携わる皆さま方の並々ならぬご努力とご尽力のたまものであると、深く敬意を表します。

われわれ非鉄業界といたしましては日々変動する相場の情報、関連企業などの動向を迅速に知ることのできる紙面は毎日の商売に大いに貢献していただいております。また、市況へのコメントは日々参考にさせていただいております。そのほかにも、他団体との懇談の場を設けていただくなど、非鉄金属リサイクル全国連合会に対し、紙面以上の恩恵を受けております。

非鉄業界が静脈産業の一員としての位置づけを確立するにあたっては、貴社の協力が不可欠であり、今後とも共に歩んでいけるようにお願いしたいと存じます。

結びに「日刊 産業新聞」のますますの充実・発展されることを祈願いたします。

東京軽金属商協会/田中正俊会長/専門紙の役割重要に

創業80周年を迎えられ、おめでとうございます。80年の長きにわたる報道活動の継続はご苦労の連続であったと推測し、心から敬意を表します。

明治から大正を引き継ぐ昭和初頭の激動期から大戦、終戦、そして戦後特需復興に伴う非鉄軽金属の需給の広がりは建築・工業・輸送・日用品などあらゆる用途分野で大変なものがあったと思います。

そのなかでの新聞の役割には、その後の日本経済高度成長、オイルショック、バブル景気崩壊、インターネット(IT)産業の急成長、東北大震災、原発事故など人類史上でも類を見ない激変の時代に突入するなか、公正な報道の重要性がますます問われることになります。

貴紙の役割も特にインターネット全盛ななか、逆に目まぐるしく変化する状況、情報を的確に新聞という媒体で深く言及し提供することで、ますます重要になってくると思います。

今後も非鉄素材産業の動きや我々軽金属流通業界の情報などを地道にこまかく報道していただくことを、貴紙のご発展とともにお祈りいたします。

日本伸銅品問屋組合連合会/関口泰宏会長/先代から長い付き合い

日刊産業新聞創刊80周年、誠におめでとうございます。貴紙は80年にわたり、非鉄金属業界の最先端の情報を掲載されてきました。私も日本伸銅品問屋組合連合会の会長として毎日読ませていただいておりますが、知らない情報を得られるだけでなく、話題になるような記事も豊富で助けられています。

当組合の活動についても東京、大阪、名古屋、京都の各支部のイベントやマーケット・リサーチ委員会(MR委員会)の会見など、紙面上で正確に情報を発信していただき感謝しています。

個人的にも、産業新聞社とは長いお付き合いがあります。私が社長を務める関口冨美雄商店は創業93年になりますが、特に父の代からは産業新聞社の歴代担当者に大変お世話になってきました。その父が、勲5等を受章することが決まった直後に死去。私が代理として東京都庁へ受け取りに参った際、当時の産業新聞の担当者が同行してくれました。父の最後の花道をともに見届けてくれたことは、いま思い出しても胸が熱くなります。

80年間続けてこられたのは、目に見えない努力を積み重ね、若手を育成して新陳代謝もしっかりできてきたということでしょう。われわれの組合も加盟企業数は減っていますが、残っているのは世代交代がうまくいっているところがほとんどで、今後も充実した活動を行っていけると考えています。これからも我々の身となるような報道を通じ、産業新聞が90年、100年と続いていくことを期待しています。

特殊鋼倶楽部/藤岡高弘会長/ともに羅針盤に

日刊産業新聞の創刊80周年、心よりお慶び申し上げます。

日刊産業新聞はこの間、金属・需要産業界とともに歩み、日本の鉄鋼・非鉄産業報道の基幹としての役割を果たしてこられました。

特殊鋼業界にとっても、特殊鋼の生産・流通情報はもとより、需要産業の動向、さらには普通鋼の動向、特殊鋼にとっての原料でもあり時には競合材でもある非鉄の動向等を、これまで長年にわたり蓄積されてきたデータと知見を基に、最新の統計値とともに、その数字の裏にある個別の事情・情報を三現主義(現場、現物、現実)で提供頂き極めて貴重な情報源となって参りました。

当倶楽部は、市場や人など現場に近いところで、特殊鋼業界の直面する課題に対して、メーカー、流通を通じ、会員が連携、協力して取り組んでいるところで、日刊産業新聞とともに、特殊鋼業界の羅針盤となりたいと思っています。

これまでの10年は中国の需要増に牽引されてきたと言えるかと思いますが、2015年は中国の景気減速が顕著になるなど色々な意味で一つの時代を区切る年となり、特殊鋼生産高も1889万トンとこの10年でリーマンショックの影響を受けた2009年に次ぐ低いレベルとなりました。

今後の展望は不透明感を増しており、貴紙の報道の役割はますます重要性を増しています。創刊100周年に向けて、「特殊鋼業界の羅針盤」として、業界の進路を指し示し特殊鋼業界の発展に大きく寄与されることを祈念しております。

ステンレス協会/西馬孝文会長/変化をチャンスに

産業新聞が創刊80周年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。

貴紙の常に最新かつ正確な情報の発信、また貴重な蓄積データに基づいた的確で示唆に富んだ分析は、我々日本ステンレス業界のこれまでの発展に寄与していただいたこと大であり、ここに改めて敬意を表すると共に感謝申し上げます。

私どもステンレス協会は、1959年に発足いたしました。当時日本のステンレスは、アジア唯一のサプライヤーであり、年間20万トンにも満たない生産レベルでした。その後、ステンレス素材の多彩な魅力を生かすべく、産業・社会・生活の需要にミートした商品開発・技術向上・ビジネスモデルの構築に、業界関係者で切磋琢磨し取り組んできた結果、現在では当時のおよそ20倍の規模にまで成長いたしました。

一方、世界で海外メーカーとの競争は日を追うごとに激しくなるばかりです。そうした中、われわれは会員各社の自助努力と連携のもと、素材特性を活かした最先端のもの造りに邁進することで国際競争力を高め、社会に貢献していく所存です。

これからは、ますます環境の変化が早く激しい、また様々な領域でボーダーレス化が進む時代が来ると思われます。そのような新たな時代において、日本ステンレス業界はもとより、広く日本産業界は、これまで以上に貴紙の幅広い角度からの迅速で精度の高い情報発信に大いに期待しているところです。これまでの功績と尽力に深く感謝を表するとともに、貴紙のますますのご発展を祈念致します。

日本鋳鍛鋼会/仲田摩智会長/的確な情報、これからも

この度、貴紙が創刊80周年を迎えられたことに対し、心からお祝い申し上げます。また80年という長きにわたり、わが国産業の重要な情報発信源であり続けてきた貴社ならびに従業員の皆様のご努力に対し、深く敬意を表する次第であります。

日本経済は、数年前の「6重苦」と言われていた時代からは様変わりしましたが、景気は相変わらず足踏み状態が継続しております。ただ、全業種が悪いという訳ではなく、業種によってその現れ方が異なってきたのが特徴ではないでしょうか。このような状況下、鋳鍛鋼業界としましてもこの難局を乗り切るためには国内外の市況・政情および技術動向の変化に機敏に対応していくことが肝要となります。

その意味からも、80年の長い間貴重かつ高度な情報を提供していただいてきた貴紙の役割と重要性は、今後ますます高まるものと思われます。

日々刻々と変化する世界情勢の中で、正確、かつ迅速に報道される貴紙は、我々グローバルなモノづくりの業界に携わる者にとって極めて貴重な情報源であり、的確な判断をする上に於いても貴紙の情報は欠かせられません。

貴紙には、これからも国内外の質の高い、的確な情報発信を今後もお願いするとともに創刊80周年からさらに新しい歴史に向かって、より一層のご発展を祈念いたします。我々、鋳鍛鋼業界も貴社とともに発展できればと願っております。

全国厚板シヤリング工業組合/石原慶明理事長/「取引適正化」の大きな支え

この度は、「日刊産業新聞」創刊80周年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。

昭和11年、2・26事件のまさに当日創業し、戦中の言論統制下に一時廃刊に追い込まれるなど、今では想像もつかないような幾多の苦労と困難を乗り越えられ、戦後の激動の時代より80年という長きにわたり、今日まで継続して発刊されてこられた産業新聞社の皆様のたゆまぬご尽力に対し、敬意を表します。

業界専門誌として、鉄鋼業に携わる我々に価値ある情報をタイムリーに提供するだけでなく、各業界、各会社の取り組みなどを正確に発信し、中小の企業が多い鉄鋼業とその周りを含めた関係者の目を開かせ、刺激を与えていただいております。

私ども全国厚板シヤリング工業組合の取り組みに関しても、当組合の目的・機能を十分に認識し、お伝えいただいていることに感謝しております。現在、我々が取り組んでいる『建材取引適正化活動』においても、大きな支えとなっております。

私どもの組合も今年で40周年を迎えることとなりました。活動をより一層活発化させ、記事に取り上げていただくことをひとつの目安として頑張ってまいります。

今日の鉄鋼業界は先行き不透明で混沌としています。これからも客観的かつスピーディな情報で、我々の道しるべとしての存在であり続けることを期待しております。

最後に、末筆ながら「日刊産業新聞」のますますのご発展と皆様方のご活躍を祈念致しまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

全国コイルセンター工業組合/鈴木貴士理事長/情報の“海”導く先達に

この度は創刊80周年を迎えられ、おめでとうございます。いまや世の中はITが進化し、瞬時に世界のあらゆる場所の出来事を知ることが可能となっています。この進化のスピードは時を追うごとにさらに増しているように思えます。この先一体どのような姿に変貌していくのか想像も出来ません。このように情報は無限の広がりや深さを持って我々の前に現れています。しかし、この情報の"海"

 

を利用するためには自らがその海に進んで入り込んで行かねばなりません。パソコンの画面はキーボードを叩かなければ目の前の画面は何も映し出してはくれません。文字通りただの箱です。ややもすれば圧倒的な情報の量に幻惑されて、曲解したり適切な取扱いが出来なくなることもあるかもしれません。そこにITという世界の危うさもあるのでしょう。

そして新聞も情報を伝えることが目的であることは言うまでもありません。しかし、両者の間で大きく違うことは片や自らがパソコンを操作して目的の情報を得るのに対して、新聞は自らの意思で情報を集め分析し、その上で私たちの目の前に広げて見せてくれるものだということです。読者が知りたいことを伝える、読者が気付かないことを教えてくれる。新聞にはそのような大きな役割と使命があるのではないでしょうか。貴紙は80年の長きにわたりその役割を果たし、またこれから将来も我々鉄鋼産業に携わる者にとって信頼できる情報の提供者であり、時に導きの先達となって頂くよう願ってやみません。