産業新聞社は今年、創業80周年を迎えました。これもひとえに読者各位のご支援の賜物と感謝申し上げます。当社は1936年2月26日、近代日本の軍部クーデターとして歴史上名高い2.26事件の当日、「鉄鋼金物新聞社」として創業しました。翌年には社名、題名とも「鉄鋼新聞」と改称、市況を中心に事実報道に徹した編集方針が業界多数の支持を得、鉄鋼・非鉄金属を中心とした金属業界専門紙としての地位を確立しました。

戦時中は軍部の言論統制下、1県1紙の命令に従い当時の日本工業新聞(現産経新聞)および中外商業新報(現日本経済新聞)に統合され、一時廃刊となりました。戦後の1947年、「鉄鋼新聞」として復刊しましたが、金属業界のみならず広く産業界全般の経済専門紙をめざし、社名を「産業新聞社」に改称して現在に至っています。

この間、正確な報道と企業に役立つ情報の提供に徹し、広く読者の支持を得てきました。また、専門紙業界の先頭を切って高速輪転機を導入したのを始め、TELFAXを使った非鉄ニュースの発信、海外支局(ニューヨーク)の開設、記事入力の全面ワープロ化、インターネット事業への参入など、いずれも業界初となる事業展開を進め、専門紙業界の草分けとしての評価を高めてきました。

近年の世界経済、産業界は激動の様相を強め、先の見通せない中で各企業は生き残りをかけた競争を繰り広げています。こうした中で「産業新聞」は、正確な報道を基本に企業に役立つ情報の提供力を一段と強め、「業界になくてはならない新聞」として存在感を高めていく方針です。その第一として情報発信力の強化を図っていますが、2012年には上海支局を開設、いま最も注目されている中国・アジア情報の強化を図り「中国情報なら産業新聞」との評価を確かなものにしました。さらに海外向けおよびスマホ・タブレット版電子新聞の発行など、デジタル媒体を通じた発信力の強化も推進、専門紙業界初の100年企業に向けさらなる企業努力を続けているところです。

今後とも読者各位の変わらぬご支援、ご指導をお願いいたします。

2016年5月

株式会社産業新聞社
代表取締役社長  山村俊郎