非鉄関連
1997年10月18日
[back numbers]

  1. 関西アルミ合金各社、後半の原料買値は横ばい

  2. アルミダイカスト製品の機械的性質研究で報告書

  3. 内外アルミ市況動向…97年8月

  4. 電子機器用脱鉛PVC絶線電線を開発…住友電工

  5. 押出介在型CVVケーブルを開発…日立電線

  6. 非鉄業界の動き(97年10月9日〜10月16日)

  7. 【訃報】



関西アルミ合金各社、後半の原料買値は横ばい


西地区大手アルミ合金メーカーは16日、後半の原料購入価格を前半価格で様子見横ばいとする方針を固め関係納入筋に通達した。

 この結果、後半のメーカー買値は引き続き、新くずでキロ当たり163―168円、印刷板163―170円、63Sサッシ162―167円、機械鋳物くず131―135円、一品合金152―158円、合金削り粉108―118円、缶プレス(二次合金向け)108―118円、ビス付サッシ(プレス物)131―133円、同(バラ)116―118円、ラジエターくず158円、ベースメタル90%170―175円(1車単位、持ち込み価格)どころが一応のメドと推測される。

 指標のLME新地金市況は中旬になってやや気配を弱めているが、為替の動向を含め、「内外ともに断定材料に乏しいうえ、入荷も順調」(資材担当者)なことを背景に、当面は様子見横ばいとした。


アルミダイカスト製品の機械的性質研究で報告書


本アルミニウム合金協会(四方昭男会長)は日本ダイカスト協会(永井信逸会長)と共同で「アルミニウム合金ダイカスト製品の機械的性質の研究」についての報告書をまとめた。

 引張り強さなどのダイカスト製品の機械的性質に関する調査は、製品によってバラツキがあるうえ、ADC10、12種以外の量産品が少ないことなどから、これまで軽金属協会が85年に調査(ADC10、12種のみ)しただけ。JIS(H5302)でもADC10と12種が参考値として記載されるに過ぎなかった。

 このため、92年に両協会は「ダイカスト用アルミニウム合金委員会」を設置し、JISに登録されているアルミ合金ダイカスト製品全品種の機械的性質を研究、公表することとした。今年度中にもJIS改正で正式に記載される予定。

 95年のダイカスト製品生産は70万900トンで全アルミ鋳物製品に対する比率は63・9%に達している。

 なお、同報告書は会員2000円、会員外4000円で販売している。問い合わせ先は日本アルミニウム合金協会(電話03―3835―9504)まで。

                   


内外アルミ市況動向…97年8月


19 97年8月の内外アルミ市況は、前月下旬の反騰余勢を駆って海外相場から続騰したが、月末にはその海外相場がLME当局の逆ザヤ拡大阻止を狙いとした規制措置に急反落したことから、国内新地金も巻き込む形で大波乱を演じた。

 しかし、国内二次合金地金はメーカーの値戻しが浸透する形でキロ5円がらみ反発、原料スクラップも海外相場の乱調にもかかわらず品薄人気が絡みキロ10円を超える急反騰を演じた。

【海外市場】

 LME新地金市況は、前月末に1700ドル(NYカーブ中値)大台に乗せた勢いをそのまま引き継ぎ、ファンド筋の買いが相場の主導権を握る形で続騰して始まった。現地7日にはLME在庫の減少も支援材料に1754ドル(同)と95年10月9日(同1767ドル)以来、1年10カ月ぶりの戻り高値を示現した。また、このファンド筋の買いや、ボローイング(期近を買って、期先を売ること)を契機に相場が逆ザヤに転じ、下旬25日には逆ザヤ幅が120 ドルにも達した。

 このため、LME当局は逆ザヤの拡大を阻止することを狙いとした市場介入策を発表。これを引き金に相場が現物から一気に崩れるとともに順ザヤに戻った。月末はLMEセツルメントで1609ドルと前月末比70ドル安、NYカーブも1632ドルと同80ドル安で大引けた。

 また、アルミ合金地金も前半は新地金高にツレて1550ドル(先物後場買値)まで値を上げたが、後半は1460ドル台まで反落した。

 なお、8月末在庫は新地金が69万8800トンで前月末比7万2050トン増、合金は同1100トン減の5万3980トン。

 【国内市場】

 国内新地金も海外相場に連動して荒れた展開となった。特に海外相場が逆ザヤに転じてからは国内商社筋でも逆ザヤ幅を出し値に乗せるところと、乗せないところに分かれたため、市中相場も格差が広がったのが実態。もっとも、市中商いは途中、夏休みを挟んでいたことや、相場の乱高下から先行きの相場観がつかみづらい中で実需筋が買い手控えに終始したため、名目相場に終始したのが実態だった。

 あと、国内二次合金地金は原料の急騰を背景とした合金メーカーの値戻しが奏功して前月末比5円の反発。原料スクラップは、海外相場が続騰した前半を中心に品薄人気も加わり、前月に比べて10円を超える急反騰をみせた。


電子機器用脱鉛PVC絶線電線を開発…住友電工


友電工はこのほど、鉛を含まない電子機器用PVC(ポリ塩化ビニル)絶縁電線を開発した。

 廃棄物による環境汚染を抑えるため、自動車分野を中心に鉛の使用を取り止める動きが世界的に進んでおり、電子機器分野でも同様の動きがある。従来のPVC絶縁電線は耐熱性を保持するため鉛化合物を添加しているが、同社はすでに95年から自動車用に鉛を含まない非鉛系(銅―亜鉛系)安定剤を使用したPVC絶縁電線「AVX」を開発・製品化しており、これに続いて電子機器用にも脱鉛PVC絶縁電線を開発した。

 同製品はUL規格(米国)を取得しており、これまで広く使われている105度C、80度Cの2種類の定格温度に対応する。105度定格品には非架橋PVCを使用している。


押出介在型CVVケーブルを開発…日立電線


立電線はこのほど、細物サイズを対象に汎用制御用押出介在型CVVケーブルを開発、製品化した。押出介在にビニル混和物を採用することにより柔軟性、口出性を高めた。

 CVVケーブルは産業設備に幅広く使用されているが、制御機器類の小型化に伴い、柔軟で口出性に優れたケーブルが求められている。従来品はビニルシース内側の介在に紙などを使用しているが、同社はビニル混和物による押出介在型とすることで口出性など改善した。

 新製品の主な特徴は(1)可とう性に優れるため延線作業、狭所作業での取り扱いが容易(2)押出介在は容易に手ではぎ取れ、口出しが簡単(3)線心間が押出介在物で充填されているので、耐衝撃性に優れる。用途は制御用固定配線全般で、とくに狭所配線、多条敷設、地中・屋外配線に適する。


非鉄業界の動き(97年10月9日〜10月16日)


10 月9日 東京電力は今月から電線や光ファイバーケーブルなどの資材調達計画をインターネットのホームページで公開した。

10月9日 丸紅軽金属部は8日、97−98年世界のアルミ新地金需給見通しを発表、98年は需要が供給を20万d上回ると予測している。

10月9日 大手非鉄製錬7社の下期生産計画が8日まとまった。月間ベースで銅地金と亜鉛は増産になるが、鉛は減少になる。

10月9日 住友金属鉱山は8日、下期ニッケル生産を1万5000dで微増、フェロニッケルは9600dで横ばいを計画していることを明らかにした。

10月9日 全日本電線販売業者連合会がまとめた8月末の電線流通在庫は3851dと昨年10月以来の4000d割れになった。6品種軒並み減少している。

10月11日 今週、ロンドンで開かれたLMEウイークで、98年非鉄相場見通しが発表された。銅は下落、アルミはまちまち、亜鉛とニッケルは上昇すると予測されている。

10月11日 新コンゴのジェカミン社の98年コバルト生産計画は5000d強になるとしている。今年は3500dの見込み、96年は4000dだった。

10月13日 中国の非鉄スクラップ輸入のグローバル化が進んでいる。95年の通関統計によると銅スクラップ輸入は73カ国に達している。とくに東側世界と太いパイプが見られる。

10月13日 97年上期の電線輸入通関は48%増の1028億円台、輸出は11%増の1293億円となった。

10月13日 住友電工は需要が増加している超硬工具を大幅増産する。スローアウェイチップは30%増の月産 330万個に引き上げる方針。

10月13日 日本タングステンはHDD用磁気ヘッド基板の世界シェアを現在の60%から2001年までに70−75%に拡大を目指す。

10月13日 スカイアルミはキヤノンと共同で屋根一体型の太陽光発電システムを開発、近く販売を開始する。

10月13日 IPAIが10発表した8月末の西側世界のアルミ新地金在庫は 163万2000dになった。前月比で5万9000d増加しているが、前年同月比では20万6000dの減少。

10月14日 三井金属は13日、10月積み亜鉛建値をトン6000円引き下げて19万7000円に期中改定した。月間平均は20万 500円。

10月14日 大平洋金属は13日、10−12月積みフェロニッケル販売価格を8万5000円引き下げて 116万5000円に改定すると発表した。

10月14日 アルミ二次合金需要が減速傾向を強めている。自動車の輸出好調を背景に増加を続けてきたが、ここにきて自動車の減産、軽圧各社のRSI(アルミ缶再生地金)も不需要期に入ったため。

10月14日 住友軽金属のハニカムパネルを採用した「みやぎ産業交流センター・エントランス広場」が都市景観大賞を受賞した。

10月14日 神戸製鋼所は13日、半導体のテスト用シリコンウエハー再生事業とカーボンウエハー製造販売に参入すると発表した。

10月15日 YKKAPはビル建材総合管理システムを今月から系列のYKKAP工業や全国23拠点に導入した。

10月15日 三菱マテリアルは14日、竹中工務店と共同で超強度セメントを開発したと発表した。

10月15日 海外アナリストの98年非鉄相場見通しが出そろった。LMEアルミ現物は1800j台で一致、銅は5社が1900j台後半から2000j台にとどまると予測している。

10月15日 山元の9月地金在庫予想は銅と亜鉛が減少、鉛は微増になるとみられる。

10月16日 黄銅棒需要は内外ともに調整局面に入った。特にエアコン向けが激減している。

10月16日 8月のフェロニッケル販売は6138dと前年同期比22.5%増加、ニッケル地金も 5.4%増加して2751dになった。

10月16日 アルミ地金の対日スポット物プレミアムは需要の減少を映して70jどころまで急落した。

10月16日 スカイアルミの子会社、アルミセンター21はエコープロジェクトの個人・企業会員の募集を開始した。リフォーム需要を取り込み、建材販売につなげていこうというもの。

                (産業新聞掲載日ベース)


【訃報】


 薄井 進一氏(うすい・しんいち=ウスイ金属社長)15日、悪性腫瘍(しゅよう)のため死去、50歳。自宅は東京都墨田区緑2―11―15(電話03―3635―2225)。

 葬儀は22日正午―1時、告別式は同日午後1時―2時、東京都新宿区南元町19の千日谷会堂(電話03―3353―4541)で、社葬として行われる。喪主は妻の玲子(れいこ)さん。







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