東
邦チタニウムは8日、米・タイメットと日本での合弁会社の設立やスポンジチタンの長期供給契約などを柱とする業務提携を結んだと発表した。チタン市場の拡大と低コスト製造技術の開発などが狙い。さらにタイメットは同社の株式の約5%を日鉱金属と三井物産から購入することで基本合意した。
両社の業務提携は(1)日本におけるチタンEBハース溶解のための合弁会社設立(2)タイメットへの高品質スポンジチタンの長期供給契約(3)技術および事業開発に関する協力(4)役員1人の相互派遣――など広範囲にわたる。
業務提携と同時にタイメットは東邦チタニウムの発行済み株式の約5%に相当する150万株を主要株主である日鉱金属、三井物産の両社から購入することでも合意。さらに同社は株式市場からの追加購入で合計10%まで持ち株を増やす意向。
なお、9月末現在で日鉱金属が39・8%、三井物産が15%の株式を保有している。
東邦チタニウムはスポンジチタンの年産能力が約1万2000トン、インゴットで8000トンを持つ世界の大手メーカー。
三
菱マテリアルはこのほど、米国アラバマ州モービル市に建設した半導体用多結晶シリコン製造工場の操業開始時期を99年4月ごろまで順延することを明らかにした。当初は今年春からの製品出荷を予定していたが、長期化する半導体業界の低迷から本格運転を見合わせることにした。同業他社でも国内最大手のトクヤマが現在建設している新工場の完成時期を半年繰り延べるなどの措置をとっている。
新設したアラバマ工場がある米国三菱ポリシリコン社は三菱マテリアルが80%、国内で多結晶シリコンの製造を手掛ける三菱マテリアルポリシリコン(三重県四日市市)が20%出資している。生産能力は年間1000トンあり、製品は今年5月から現地のシリコンウエハーメーカーに販売する予定だった。
しかし、DRAM価格下落に伴う半導体業界の低迷でウエハー需要が年初から大きく後退。現在主力の8インチウエハーでは供給能力が世界で月400万枚あるうち需要は月250万枚まで落ち込んでいるといわれている。このため、同社ではアラバマ工場の本格運転の先送りをこのほど決定、来年春までは試験運転を行いながら低品位の多結晶シリコンを製造する計画になっている。
業界団体がまとめる国内の半導体用多結晶シリコン在庫量(多結晶メーカー分も含む)は7月末時点で3000トン超と過去最高水準まで増加中。こうした状況から、同業他社ではトクヤマが山口県の徳山製造所で建設している新工場(年産能力1500トン)の完成時期を半年繰り延べて99年12月にする措置をとったほか、住友シチックス尼崎(兵庫県)でも春から2割程度の減産を余儀なくされている。
9
月の黄銅棒生産は1万8000―1万9000トンにとどまった見込みで、これで7月から3カ月続けて2万トンの大台割れの状態が続きそうだ。雇用調整助成金を受給しているメーカーが9月に2、3日間、操休を実施しているほか、ガス機器、住宅関連などの分野で需要の立ち上がりが芳しくないこともあって、黄銅棒メーカーは減産体制を継続する見通し。また、一連の信用不安で販売面でも慎重な姿勢が目立っている。
大手黄銅棒メーカーや伸銅品問屋などによると、「8月の場合、通常の夏休みに雇用調整助成金の受給による特別な休みが加わって、1万7000トン台まで減産した。9月の場合、8月に1000トンから2000トン加算される程度ではないか」という。
ここ1年の黄銅棒の月別生産推移は別表の通りで、昨年10月の2万7108トンを当面のピークとして漸減傾向をたどり、7月には2万トンの大台を割り込んでしまった。関係者の間では「需要に見合った減産状態」との受け取り方で、かつて見られたような需要減退時に市況が混乱しているわけではない。それもロール・マージン(加工費)の水準がこれ以上、下げられないラインまで追い詰められているといった切迫した状況を背負っているため、といった見方も出ている。
一方、東京では梅澤地金店(台東区)、高田金属(府中市)、和智地銅店(板橋区)など一連の倒産で、黄銅棒メーカー、伸銅品問屋ともに与信面でナーバスになっているため、「売りたくても売りにくい」といった声が聞かれる始末。
黄銅棒メーカー、伸銅品問屋とも信用不安を抱えながら景気の底を手探りしていく状態が続いていきそうだ。
ア
ルミ新地金の国内相場が急落した。1ドル=121円台まで円相場が急騰したためで、8日の商社出し値(東京市場)は前日比約10円安のキロ184円前後と96年11月以来の安値水準まで落ち込んでいる。月初からの下げ幅は約20円に達した。先行きも円高基調であるとの見方が強まっているため、もう一段の安値更新となる可能性が高い。
一方、新地金相場の急落を受け、需要家の買いがみられたものの、「量的には少ない」(三菱商事軽金属販売)などいぜんマーケットは低迷している。港湾在庫が高水準にあることや先行きの需要不安などを反映したたためで、「資金面でも買いが絞られている」(日商岩井)ことも響いている。
また、新地金相場の下落でスクラップ、二次合金地金の市況下落に拍車がかかっている。大手二次合金メーカーは「来週にも買値を引き下げたい」と一段の値下げを検討している。
冶
金化学品を手掛けるアイコーフラックス梶i東京都千代田区、高島愈社長)は、ダイオキシンを発生させない画期的なアルミ製錬用フラックスを開発し、11月から本格販売を開始する。奈良、栃木の両製造所で月間約1000トン生産する計画。将来的には親会社のアイコーの九州、新潟工場の余剰地で生産を拡大する。
同社が開発したフラックス(溶剤)は、「N・Mフラックス」(商品名)で、ダイオキシンの発生原因となる塩素ガスや塩化物を使用せず、主に中性脂肪酸、タンパク質、繊維を含む植物の抽出物やその加工品から出る副産物を混合して製造。この結果、ダイオキシン濃度が最大で0・03ナノグラムの低レベルに抑えることに成功した。除滓剤や脱ガス剤、脱マグネシウム剤、脱ナトリウム剤など用途に応じて配合する。
すでに万国特許を出願中で、販売価格はキロ170―450円。販売元はアイコー。
国内のアルミ二次製錬では塩素系フラックスが使用されるケースが多く、通産省などからダイオキシン発生の原因と指摘されるなど社会問題化している。
加
インメット・マイニング社は7日、49%の株式を保有するトルコの銅・亜鉛鉱山の労働者276人が経済要求を掲げて8日にスト突入を予定していると発表した。同鉱山の1998年1―3・四半期の生産は銅精鉱2万4000トン、亜鉛精鉱2万9000トン。
フ
ァルコンブリッジ・ドミニカーナ社は6日、ハリケーン・ジョージにより休止していた電気炉などの設備の操業を再開、1日からフル生産ペースを維持していると発表した。操業停止期間は10日間だった。
同社は先に、ニッケル相場下落を受けて10月25日から操業を停止すると発表しており、今回の10日間の操休と合わせてトータルのフェロニッケル減産幅は1万トンに達すると見込んでいる。
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