非鉄関連
1999年8月24日
[バックナンバー]

  1. 高強度・高導電性銅銀合金線を開発 昭和電線

  2. 非鉄相場見通し 銅1650―1785ドル 三菱商事

  3. 暑いがエアコン販売伸び悩む 原・日立電線社長

  4. 今後も黄銅棒の再販を維持・強化 曽束商店

  5. 海外金260ドル前後でモミ合い 今週の見通し

  6. 8月積み亜鉛建値3000円下げ17万円 三井金属

  7. ISO9001取得 アルミネ川上東工場

  8. 水口工場でISO9002取得 東洋エクステリア



高強度・高導電性銅銀合金線を開発 昭和電線


和電線電纜(權正信行社長)はこのほど、極細マグネットワイヤ(巻線)、極細ケーブルなどの各種電線・ケーブルや、電気接点・バネなどの電子部品など幅広く応用できる高強度、高導電性の銅銀合金線を開発、関連需要先にサンプル出荷を開始した。ステンレス並みの強度と純銅並みの導電率を併せ持つ新タイプの高機能合金線。需要家からの引き合いも活発であり、同社は付加価値の高い応用製品の開発を志向する方針。

 同社は銅銀合金を鋳造、熱処理・伸線後に銀濃度の異なる組織を繊維状に分布し、高強度の構造とした。銀濃度は重量比2%から24%まで対応できる。

 製品の強度は純銅の3倍以上で最大1700MPa(抗張力)。音響ケーブル・耐屈曲ケーブル撚線導体に使用されている銅スズ合金、銅亜鉛合金を大幅に上回り、バネ材用のベリリウム銅合金と同等以上、ステンレス並みの強さを示し、銅合金としては世界トップレベルの強度を有する。

 また、製品は耐屈曲性に優れ、純銅に比べて素線(径0・1ミリ)で70倍以上、撚線(同0・08ミリ、19本拠り)で10倍以上。

 導電率(IACS)は60―90%と純銅並み、ベリリウム銅合金の3倍以上で、1200MPaで導電率70%を確認している。さらにハンダ付け性も良好。リサイクル性を考慮し、カドミウムやベリリウムなどの有害物質を含まない環境保全適応型製品とした。

 銅銀合金線の応用例として素線は強度、導電性、疲労特性、伸線性、および抗菌性での応用も可能なため、光ピックアップレンズ支持用や抗菌フィルター用のバネ向け、音響機器用ケーブル向けなど。撚線は細線・軽量化に適応する医療用ケーブル、ノートパソコンなどの電子機器用ケーブル向けに最適という。

 素線・撚線のほかにも、小型・軽量化に対応する巻線(エナメル線)、電子器機・医療用の極細ケーブル、ハーネスなどの各種電線類、および電子部品(電気接点、バネ、箔)、マイクロカテーテル、釣糸、メッシュ、フィルター、ヒートパイプ、放熱板と幅広く応用可能である。

 電線類の応用例は、(1)素線・撚線(線径0・02―5ミリ)=極細ケーブル用導体、放電加工用電極線、シールド線(編組・横巻)、ベリリウム銅合金の代替用途、平面ヒーター用極線、光ピックアップ支持用バネ(2)エナメル線=携帯電話用振動コイル、時計用モーターコイル、時計発電用コイル、超小型モーター、小型高周波誘導コイル(3)極細ケーブル=医療・ノートパソコン用の極細同軸ケーブル(4)耐屈曲ケーブル=エレベーター用ケーブル、デバイスネットケーブル、ロボット用ケーブル(FA装置用)、コンピューター・プリンター用FPC―など。


非鉄相場見通し 銅1650―1785ドル 三菱商事


菱商事メタル事業部商品市場室は、当面の非鉄相場見通しをまとめた。それによると銅は1650―1785ドルで推移、アルミは1500ドルを目指す、亜鉛は波乱含み要警戒となっている。

 【銅】

 8月中はきっかけ材料不足から依然方向性に乏しく、小口のポジション修正による売り買いが継続するものとみられ、LME銅相場は1650―1725ドルのレンジを意識しながらの相場展開が続くと予想される。

 しかし、チャートはこれまでの上昇トレンドを崩してはおらず、8月の需要低迷期を1650ドルを維持して推移した場合、9月以降テクニカルの好転を待って再度上昇に転じるとの見方が多く注目したい。

 同時にコメックス銅市場では、チリ港湾ストの問題が引き続き影響するものとみられ、相場の支援材料になる可能性があり、LMEへの影響も懸念される。

 8月に入ってからヘッジファンドの動きがやや衰えた感もあるが、一方で積極的に売り込む向きもみられず、直近の高値1760ドルからの調整局面が一巡した後は年初来の新高値更新場面もありそうだ。

 予想レンジは、1650―1785ドル。

 【アルミ】

 8月に入り、4日にファンドの買いにより上値抵抗線である1420ドルを超えると再び強含みに転じ、12日にはついに1年4カ月ぶりのレベルである1480ドルに達した。

 昨今の大幅な需給改善傾向に依然変化なく、今後とも1500ドル台を目指した相場展開が十分に予想される。

 ジャパンプレミアムは、80ドル程度だが、今月中旬から開始される豪州プロデューサーとの第4四半期プレミアム交渉は、東南アジアの旺盛な需要を背景に豪州勢は今期比10ドル引き上げの80ドルを目指して交渉すると予想。

 【亜鉛】

 LMEの逆ザヤが続いているのでこれに注意する必要がある。

 LMEシンガポール倉庫の亜鉛在庫の減少は、中国のフルダオ亜鉛製錬所の生産低下とアジア市場の景気回復による需要増のため。

 これらのことを背景として、亜鉛相場は需給バランスよりも投機の動向に支配される展開となっており、急騰・急落が考えられるので十分な注意が必要である。


暑いがエアコン販売伸び悩む 原日立電線社長


「暑 い割には思ったほどクーラーは売れていない」――。日立電線の原精二社長はこのほど、99冷年(98年10月―99年9月)のエアコン実販について、「前冷年実績の660万台強にプラスアルファされる程度の水準ではないか。とても700万台の大台までいきそうにもない」との見通しを明らかにした。同社長はまた、エアコンメーカーがシーズンイン直前に生産を集中化しているため「リスク負担を覚悟の上、銅管を作りだめせざるを得ない」との見解を示した。同社長の発言要旨は次の通り。

 エアコンの実販はシーズンインに入った6月時点で好調だったが、7月前半は天候との関係で思わしくなく、7月後半以降、8月半ばまでの1カ月間が良かった、と聞いている。現在、販売台数を調査している段階だが、99冷年ベースで見ると、前冷年実績の660万台強にプラスアルファといったレベルを予測している。(販売調査を待たなければならないが)7月後半以降の猛暑の影響でエアコンが売れたとしても700万台の大台にまではいきそうもない。

 99冷年末のエアコン在庫は(前冷年末より)少し減るだろう。銅管メーカーとしてはエアコン生産の平準化を望んでいるが、エアコンメーカーは今後とも極力在庫を持たず、シーズンイン直前に生産を集中化する方針で臨むようだ。そうした場合、銅管メーカーとしては一気に対応することはできない。

 (このため)リスク負担を覚悟の上、われわれの責任で銅管を作りだめしておかなければ、一気には対応できないことになる。従って今後、銅管生産は平準化していくことになりそうだ。


今後も黄銅棒の再販を維持・強化 曽束商店


松メタルが黄銅棒から撤退するなど、伸銅品問屋の間でも再販事業を縮小する傾向が強まっているが、曽束商店(本社=東京・東上野)の曽束良子社長はこのほど、「黄銅棒の在庫再販は今後とも積極的に推進していく」との方針を明らかにした。同社長はまた「口銭は十分とは言えないが、再販機能の特色を生かしていきたい」など次のように述べた。

 兼松メタルが黄銅棒の在庫販売から撤退したが、その後、再販口銭が十分に確保されているわけではない。ただ、商社や同業他社が黄銅棒の再販から撤退・縮小の方向性で進んでいるからこそ当社の在庫販売機能がユーザーから注目されるのではないか。

 現在でも少量短納期を求められるケースが多く、黄銅棒メーカーの直送形態ではとてもそうしたニーズに対応しきれないのではないか。従って、当社は流通センター(荒川区東日暮里)からいつでも供給できる体制を今後とも継続・強化していきたい。

 若手社員がユーザー対応など創意工夫していることやコンピューターで在庫管理を徹底化しているので、ユーザーの注文に即応できる営業体制がほぼ確立されている。

 流通センターでは黄銅棒を主体に銅、黄銅、リン青銅条、アルミなどを含め、1カ月から1カ月半の在庫で効率的に供給している。

 また、日立アロイから黄銅棒を購入しているが、既に中径サイズについては他社への切り替えをほぼ終了した。細物は引き続き日立アロイから購入していく方針。


海外金260ドル前後でモミ合い 今週の見通し


月第4週の海外貴金属相場は、金が新規手掛かり材料難から260ドル前後でモミ合う展開となりそうだ。銀は支援材料を欠いているためテクニカルな取引を中心に510―530セントどころで推移か。白金は南アフリカ鉱山会社の労協改定交渉を懸念材料に350ドル前後で堅調の見通し。

 前週の海外相場は、NYC金が新規材料難から250ドル台に反落し、NYC銀も投資筋のテニクカルな売りで520セント台に軟化した。NYMEX白金はドル安を材料に350ドル台を回復して堅調。

 金は前週18日のNY市場で265ドルの上値抵抗線を抜け切れなかったことから失望感が広がり、前週後半には260ドルを割り込み、再び250ドル台に反落している。前月中旬の250ドル台前半を下値に底固め完了との見方が強いものの、支援材料に乏しいため反発力を欠いているのが実情。

 市場筋によると、来月21日にイングランド銀行による第2回目の金準備売却入札を控えていることや、国際通貨基金(IMF)およびスイスの保有金売却計画が予想され、これらが相場の上値を圧迫していると指摘。先進10カ国の中央銀行は前週16日に英国保有金売却計画に対し金相場の暴落を招く恐れがあると警告した。

 一方、需給面では需要は堅調。産金業者団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が18日に発表した金需要報告書は同日の相場に若干の支援材料と受け止められた。それによると今年第2四半期の金需要は宝飾用・投資用の伸びを中心に前年同期比16%増の809トンと四半期ベースで過去最高を記録、上半期でも同35%増の1598トンで過去最高で、当面の相場の下値を支える材料となりそうだ。

 NY市場は罫線的に底固めから上放れとなったことで、取組高も徐々に増加傾向をたどっており、目先の相場展開としては「266ドルどころの上値を試す」との見方が支配的。同相場水準に近付けば、生産者筋からのつなぎ売りも予想されるため、目先、相場が同水準を抜けるためにはドル相場の下落など支援材料が必要となりそうだ。


8月積み亜鉛建値3000円下17万円 三井金属


井金属は23日、8月積みの電気亜鉛建値をトン当たり3000円引き下げて17万円に改定すると発表した。平均建値は16万8900円となる。

 先週末のLME亜鉛相場セツルメントは、1164ドル、23日の寄り付きの為替は1ドル111・11円で円換算は12万9332円、関税4300円を加えて13万3632円、諸掛かりは3万6368円になる。

 これに伴ってダイカスト用亜鉛合金も3000円値下げした。

 新価格は、ZACbP=20万8000円、同bQ=21万8000円、ZAS=22万8000円。


ISO9001取得 アルミネ川上東工場


ルミネ(本社=大阪市西区阿波座、竹内正明社長)はこのほど、7月29日付で同社の主力工場のひとつである川上東工場(山口県阿武郡川上村亀瀬)でISO9001の認証を取得したと発表した。審査登録機関はドイツのTスV。対象範囲はアルミニウム条・板の設計、製造および販売。

 同社では川上西工場(鍛造用素材およびアルミ棒の製造)、三隅工場(アルミ線、棒、ワイヤロッドの製造)でも来年3月末をメドにISO9001の取得を目指すとともに、川上東工場では引き続き1―2年後の取得予定で国際環境規格であるISO14000シリーズの認証取得を目指す方針。


水口工場でISO9002取得 東洋エクステリア


洋エクステリアは水口工場(滋賀県甲賀郡水口町)で、品質マネジメントシステム「ISO9002」を取得した。発行日は今月13日。

 水口工場は、住宅用および公共用のアルミニウム製エクステリア製品(門扉・引戸・フェンス・テラス・カーポート・シェルター)を製造している。同社では今後1年以内に、小川工場、広川工場についても、「ISO9002」の認証取得を図っていく。





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