2003年12月11日
韓国の大手電炉メーカーは、年末から年明け以降の鉄スクラップ市況の先高を見越して相次いで、大量の米国スクラップの輸入契約を行った。東国製鋼がここ2週間ほどで10万トン強、INIスチールが7万トン、韓宝鉄鋼工業が4万トン。3社で21万トンを上回っており、1―3月の鉄源対策は、一段落した。これを受け、韓国内の鉄スクラップ市況は、やや沈静化の動きを示している。

新日本製鉄が10日発表した11月末時点の「ときわ会」H形鋼全国流通在庫は28万2000トンで前月比1・4%増と2カ月連続で増加した。在庫を押し上げたのは東京および札幌地区で、合計1万トン増加。いずれも君津製鉄所生産分を取り扱う。したがって同製鉄所の形鋼ラインが休止する12月1日から3月8日前に、流通が積み増した影響が表れた格好だ。

 新日鉄は「実質的には、すでに減少に転じた。12月以降は名実ともに減少していくのは確実」(建材営業部)とみている。



新日本製鉄は10日、12月契約1月ロール分のH形鋼の店売りの販売価格を、トン2000円値上げすると発表した。値上げは10月契約でトン2000円上げて以来2カ月ぶり。



アジア向けの鉄スクラップ輸出価格が続伸している。韓国や台湾の鉄鋼メーカーを中心に、越年在庫を確保する動きが活発で、米国や日本の鉄スクラップ輸出価格が軒並み上昇している。指標の米国鉄スクラップ価格(No.1ヘビー)は、韓国向けC&Fで前月比16ドル高(8%)のトン216ドル。3月引き渡し価格が高値で成約されており、日本鉄スクラップ価格も堅調に推移しそうだ。





東北特殊鋼(本社=宮城県柴田郡村田町、水野正志社長)は、自動車分野向けの対応を強化する。すでにISO9001の2000年版を取得している鋼材工場は、独ボッシュ社からの要請を受けて、輸出対応のため電磁ステンレスでQS9000を来年4月に取得する予定だ。今後も自動車向けを中心としたユーザーの要請に応じていく。熱処理工場は来年度でのISO9001の取得をめざす。精密加工工場もISO取得を検討している。ISO14001は全社で取得済みだ。