2004年06月14日
 中国の鉄スクラップ市況が4カ月ぶりに反発した。現地鉄鋼メーカー各社は6月に入りスクラップ在庫が減少したことから、購入価格をトン当たり200元(約2700円)値上げした。物流面で慢性的に需給がタイトな華北や内陸部だけでなく、華東(上海市、江蘇省、浙江省)でも建値の引き上げが相次いでいる。本格的な上昇局面に移行するかは不透明だが、今後、日本玉の買いオファー価格に影響を与える可能性がある。
 関東鉄源協同組合は11日、商社を対象に7月積み鉄スクラップ輸出入札を行ったが、組合の希望価格に達せず不調に終わった。流札は02年7月以来2回目。直近の輸出価格は一部でFASトン当たり1万5000円台に突入しており、入札結果でさらに下げ圧力が強まるのを回避した。
 関東地区の小棒出荷は、7―9月も繁忙を極めそうだ。地区出荷量は1―3月、4―6月ともそれぞれ80万トン強と好調で、需給はタイトな環境にある。「7―9月も需要は堅調に推移するだろう」(猪熊研二・合同製鉄社長)との見方が強く、メーカーの夏期減産期とあいまって、夏場は需給がさらに引き締まる公算が大きい。
 IISIがまとめた世界の冷鉄源消費量によると、02年の鉄スクラップ消費量は前年比2%増の3億8260万トンに増え、03年の銑鉄生産量は同比6%増の6億5730万トンに増加した。とくに中国の銑鉄生産量が驚異的に伸びており、03年は前年比15・6%増の2億230万トンとなった。

 90年比では3・2倍に拡大し、2位のインド8210万トンと比べてその差は歴然としている。『ミニ高炉』の影響が大きく、中国政府による投資抑制の効果が注目される。
 菰下鎔断(本社=大阪府貝塚市港、川端正社長)は今月30日、石川県の熔断業者の嶋鋼業所(本社=石川県能美郡、嶋照子社長)の営業権を全面的に引き受け、事業吸収する。これに伴い、7月1日からは嶋事業所とし、北陸地区の加工・営業拠点として活用していく。当面、同事業所はこれまで通り、北陸地区で産業機械向けを主体に受注し、月間400トンの切板をめざす。