2004年07月14日
 鉄スクラップ価格が急上昇している。関東鉄源協同組合が13日行った8月積み鉄スクラップ輸出入札は、前々月比4390円(約24%)高のH2でFASトン当たり2万2477円に上伸し、計1万5000トンが落札された。前月の輸出入札は同1万5000円台まで下落し、組合の希望価格に達せず札が流れた。前月比では約7000円高と大幅に上昇しており、同2万2000円超は本年4月の水準。輸出価格が急騰したことで、東京地区の鉄スクラップ市況は上げ足を速めそうだ。
 韓国・POSCOは2004年上半期(1―6月)、鋼材価格引き上げおよびプロダクツミックスの改善を実現し、過去最高収益を更新した。経常利益が2兆2610億ウォン(約2261億円)、前年同期比64・2%増、純利益は1兆6340億ウォン(1634億円)、60・4%増。売上高9兆390億ウォン、33・2%増、営業利益2兆1960億ウォン、40・9%増。04年通期は売上高18兆7600億ウォン(03年14兆3590億ウォン)、営業利益4兆5540億ウォン(3兆590億ウォン)の大幅増収増益を見込む。
 伊藤忠商事は13日、中国の大手炭鉱、エン礦集団と伯資源大手のリオドセ(CVRD)との間で、中国山東省済寧市に製鉄用コークス製造合弁会社設立の合資契約書に北京で調印したと発表した。総投資額22億8000万元(約301億円)を投じて年産200万トンのコークス工場を建設し、2006年1月に生産を開始する。最大100万トンを輸出する見込みで、伊藤忠はコークスの対日独占販売権を持つほか、ブラジル以外の輸出先を確保する。伊藤忠は合弁を通じてエン礦集団、CVRDとの関係を強化し、中国での炭鉱開発などの資源事業を展開したい考えだ。
 世界第2位となる高さ492メートルの超高層ビル「上海環球金融中心」(上海ワールドフィナンシャルセンター)のファブリケーターがほぼ決まった。駒井鉄工がスーパーバイザーとして技術指導や工程・品質管理を行い、中国および日系のファブ4社を用いて、11月から約2年間で鉄骨を製作する。正式決定は8月中旬。鋼材は厚板約4万トン、H形鋼約1万5000トン、鋼管数千トンの計約6万5000トンが使われ、主にアルセロールが供給する。中国の年間鉄骨需要は300万トンを上回るとされ、工事が本格化すれば、急増する鉄骨造建築物の象徴的存在になりそうだ。
 淀川製鋼所は、溶融めっき鋼板(GI)、ガルバリウム鋼板(GL)、カラー厚番手の販売価格について10月1日出荷分からトン当たり1万円の値上げを実施する。店売り、ひも付きともに対象としており、下期以降、原材料価格の上昇および素材ホットコイルの供給削減幅拡大が予想される中、製品販価の是正により採算確保を図るもの。今下期の鋼板値上げ表明は同社が初めてで、今後、同業他社も追随するものと見られる。