2004年07月16日
 神戸製鋼所は15日、電気亜鉛めっき(EG)鋼板のクロメート処理を全廃すると発表した。2005年3月末までにクロメート処理EG鋼板の生産を中止し、クロメートフリー製品に統一する。設備撤去を伴うクロメート処理の全廃は、国内の鉄鋼メーカーでは初めての実施となる。
 大同特殊鋼は15日、連続鋳造と普通造塊法の特徴を併せ持つ半連続鋳造法を独自開発、同法を採用した世界初の大断面鋳造機・PHC(2ストランド、生産能力約13万トン/年、特許申請中9件)を知多工場に導入し、12日に稼働を開始したと発表した。

 これまでインゴットで製造せざるを得なかった特殊な構造用鋼、高合金鋼などが製造可能な画期的マシンで、品質、および歩留まり向上(7%)が図れる。このため今後、適用対象を拡大し、インゴットによる造塊を可能な限り新鋳造法にシフトさせていく。
 中国コークスの輸出価格が4カ月ぶりに反転上昇した。中国の輸出提示価格は1トンFOB300ドル前後に1週間前の底から30ドル上昇。値ごろ感が出たため、まとまった買いが入って先週底打ちした。中国の輸出枠拡大を前提に直近1カ月で100ドル超下げてきたが、中国政府の対応が遅れているため、売り手側が輸出枠を温存し始めたという。コークスの輸出規制や輸出許可証(EL)の違法な取引など、中国政府次第の混乱がしばらく続きそうだ。
 住友金属工業の米国におけるクランクシャフト製造・販売拠点、インターナショナルクランクシャフト社(ICI、ケンタッキー州)はこのほど、自動車用小型鍛造クランクシャフトの納入実績が評価され、米国トヨタ、米国ホンダから2003年社長賞を受賞した。

 米国トヨタからは、納期トラブルゼロだけでなく、品質やコスト低減努力に貢献したことが評価され、02年に続き2年連続の社長賞(納期部門)での受賞。米国ホンダは99年、00年、02年の社長賞(納期部門)に続き、環境部門で社長賞を受賞した。米国ホンダは03年を納入業者のISO14001取得推進年としており、ICIが他社に先駆けて取得したことが評価されたもの。
 2003年のスチール缶リサイクル率は、前年比1・4ポイント増の87・5%に上昇し、経済産業省産業構造審議会ガイドラインの85%以上を3年連続で達成した。スチール缶リサイクル協会(理事長=宮本盛規・新日本製鉄副社長)が15日発表した年次リポートによると、03年のスチール缶の再資源化重量は前年比1万9885トン減の79万6921トン、消費重量は同比3万7420トン減の91万1224トンとなった。分別収集システムが普及したことで、世界トップレベルのリサイクル率を維持した。