2004年08月23日(月)
 東京製鉄(池谷正成社長)は20日、9月契約の販売価格を発表し、ホットコイルなど薄板類はトン4000円、ユニバーサルプレート(厚板)は同3000円引き上げ、ホットコイルは1992年3月の販売開始以降、初めて7万円に乗せた。海外の薄板市況は上昇しており、また内外とも需要が旺盛で需給がタイト化しているため。鋼板類の値上げは2カ月連続。条鋼類は、線材の実行販価を同2000円値上げしたほかは、全品据え置いたが、秋口の需要をにらんで来月以降、値上げに向かう考え。
 日本鉄鋼連盟が20日発表した7月の全国粗鋼生産量は、前年同月比3・1%増の954万9000トンとなり、2カ月連続で前年実績を上回った。前月比は1・4%増。1―7月累計では前年同期比1・7%増の6535万6000トン。内外の好調な需要を受け、高水準だった前年をさらに上回るレベルで推移している。
 豪資源大手のBHPビリトンは20日、POSCOとともに、インドのオリッサ州政府に対して鉄鋼工場、港湾施設、鉄鉱山開発を含む構想を提示したと発表した。構想は極めて初期の段階だという。インド紙が今月POSCOがオリッサ州で年産300万トンの一貫製鉄構想を進めていると報じており、原料から製鉄までを網羅する計画が進む可能性がある。
 特殊鋼専業メーカー6社の4―6月期連結業績が20日までに出そろった。自動車や電子・情報など主力需要産業の好調さを背景にフル操業が継続したうえ、製品販価の値上がりが進み、各社の増収増益傾向が鮮明になった。経常損益ベースで三菱製鋼を除く5社、当期純利益ベースでは全社がすでに2004年4―9月期業績予想を上回る利益を出した。日立金属、愛知製鋼、山陽特殊製鋼の3社は4―9月期業績予想を大幅に上方修正した。
 国際鉄鋼協会(IISI)が19日発表した7月の62カ国の粗鋼生産は8555万3000トンと前年同月比9・0%増加した。中国は2198万8000トンと20・3%増加し、ピークの3月生産を上回った。1―7月の62カ国生産は5億8967万5000トンと前年同期比8・2%増加。中国は1億4673万7000トンと21・0%増。