2004年11月04日(木)
 三井物産は2005年3月期の金属セグメント(鉄鋼製品本部、鉄鋼原料・非鉄金属本部)の連結純利益計画を250億円から370億円に上方修正した。04年9月中間期の純利益は前年同期比102%増の220億円。

 同社は下半期も鉄鋼・非鉄事業を取り巻く環境が好調推移を保つと判断、利益計画を大幅に上方修正したものだが、「370億円は全社計画見直しに沿った本体ベースのミニマムの数字。国際市況変動による増減も想定されるが、海外店を含めた金属の全世界ベースでは450億円レベルをめざしたい」(籾井勝人副社長)としている。
 住友商事がチェコ共和国に建設中の薄板コイルセンター(CC)に豊田通商が出資していたことが明らかになった。関係筋によると、新会社は折半出資事業となったもよう。

 住商は、トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモーティブ・チェコ(TPCA)の2005年生産開始に向けて、中欧で日系初となる薄板CCの設立を02年末に決め、05年初頭の本格操業開始に向けて準備を進めている。住商と豊通との本格的な合弁事業は初めてで、中国など他地域での連携に発展する可能性もありそうだ。
 リンタツ(本社=名古屋市中区橘一丁目28―9、堀場昌治社長)は、愛知県半田市日東町の半田ステンレス加工センターのリフレッシュ工事の一環として第3工場に自動刃組装置を採用した最新鋭のスリッターラインを導入し、このほど本格操業に入った。新設備は既設のSL2号機の更新で、品質向上と生産性の大幅アップを図った。投資額は6億円。
 コベルコクレーン(石田孝社長)はクローラークレーンなど世界的なクレーン市場拡大を考慮し、主力の明石クレーン工場(兵庫県)増強や資機材調達での海外調達アップなどを推進、需要増に合せた生産態勢構築を図る。生産能力では明石工場で来年度内をメドに、約5億円を投じ、大型マシニングセンターを増設、大型加工設備の陣容を整備するとともに、工場レイアウトの変更を進め、生産能力、生産性を高める。

 一方、調達面では来年初めから加工部品部門で中国、韓国などからの海外調達を開始。グローバル展開により全体の3分の2が輸出向けとなった状況を踏まえ、為替変動に対する経営安定化をめざし、海外市場での現地調達を広げていく。
 英情報サービスのMEPSが1日発表した見通しによると、2004年の世界の粗鋼生産は10億3540万トンと前年比7・5%増加する。9月時点では10億1520万トンとしていた。前年比で7200万トンと過去最大の増加幅。中国は2億5990万トンと18・6%、4073万トン増加する。

 増加分のうち、中国の消費量増が4200万トンと見ている。中国以外の増加率は4%にとどまる見通し。