2004年12月14日(火)
 バラ積み船国際市況の上昇で、製鉄原料のスポット海上輸送費が再び過去最高水準に達した。大型船による鉄鉱石の輸送費は西豪州のダンピア港からで1トン21ドル、伯ツバロン港からで44ドルに年央から2倍に上昇。中国の鉄鉱石輸入が増加するなどで船腹需給が窮屈なためだ。

 高炉大手は大部分を長期用船で確保しており、スポット市況の影響は一部にとどまるが、2004年度の輸送コストアップは500億円にのぼると見られている。当面は窮屈な船腹需給が解消しないと見られており、足もとの高値が続く可能性もある。
 H形鋼のメーカーの店売り向け販売価格は、2004年の1年間でトン2万5000―2万6000円上昇した。昨年のトン1万2000円に比べ倍以上の上げ幅。鉄源の高騰や年初の品不足が影響した。市況も1年間で約2万7000円とほぼ同額上昇して2年前の倍になり、約30年ぶりの高水準を維持。メーカーや在庫流通の利益は大きく改善した。

 しかし来年は、在庫が高値玉に入れ替わる上、材料高から高炉の再値上げの可能性もある。一方、国際価格などからみて大幅に市況が上昇するかは微妙。このため流通各社は難しい舵取りを迫られそうだ。
 三井造船(元山登雄社長)は、沖縄県の国頭地区行政事務組合(管理者=上原康作・国頭村長)から「国頭地区リサイクルセンタ―」の建設工事を受注した。同施設は本年10月8日に一般競争入札を実施し、同27日に議会承認されたことを受け、このほど正式契約締結に至ったもの。

 処理能力は4・8トン/5時間(粗大ごみで1トン/日)で地上2階建て。契約金額は5億200万円(税抜)。06年3月に完成する予定。
 日本高周波鋼業は13日、系列会社2社の熱処理およびコーティング設備を増強すると発表した。100%子会社であるカムス(本社=群馬県太田市、笹本泰彦社長)の中部テクノセンター(愛知)では年内に焼戻し炉3基を増設、関連会社の北熱(本社=富山市、小高根正昭社長)には来年1月下旬に大型のPVD設備2基を増設する。ユーザーへのサービス態勢を充実するのが狙い。今後は各拠点で機械加工設備の増強も視野に入れている。
 新日本製鉄を中心とする計6社は13日、名古屋市初のPFI(BTO方式)事業である廃棄物処理施設「鳴海工場」(名古屋市緑区鳴海町字天自90)の整備・運営事業において、同事業を担う特別目的会社「株式会社鳴海クリーンシステム」(所在地=名古屋市中村区名駅南2―13―18)を12月1日付で設立登記したと発表した。

 資本金は5000万円。出資比率は新日鉄が39%で、エコマネジ、電源開発、東邦瓦斯、豊田通商、日本碍子がそれぞれ12・2%。代表取締役には新日鉄名古屋支店の福崎秀毅副支店長が兼任する。