2004年12月28日(火)
 新日本製鉄と中山製鋼所は、棒線事業の強化に乗り出し、共同出資で棒線圧延を行う新会社を設立することで基本合意した。新会社は中山から棒線圧延設備を購入し、新日鉄と中山からそれぞれ圧延業務を受託する。余力のある中山の棒線ミルを有効活用し、新日鉄は棒線ミルのキャパアップ、中山は設備の稼働率を向上させる。

 設立は2005年度早々。両社はすでに厚板の委託生産や関係会社の事業統合などを進めてきており今後、両社間でさらなる連携施策を具体化するため、それぞれ株式の追加取得も決めた。
 JFEスチール鋼管セクター(セクター長=今村晴幸・常務執行役員、知多製造所長)は、オンリーワン商品「15%クロム耐食性油井管」に関して、米国の独立系オイルカンパニーからOCTG用として受注(トータル2物件、数百トン規模)、12月に初出荷した。

 同製品は、世界シェアの約50%を誇る「13%クロム耐食性油井管」に続く戦略商品と位置付けられており、今後、サンプル出荷などユーザーへのPRを強化し、拡販に結びつけていく。
 経済産業省は27日、2004年度第4四半期(05年1―3月)鋼材需要見通しを発表した。鋼材需要は2616万トン(前期比24万トン、0・9%減、前年同期比21万トン、0・8%減)となり、出荷等相当粗鋼需要量は2817万トン(同65万トン、2・2%減、同59万トン、2・1%増)と策定された。粗鋼は4期連続で2800万トンを超え、第4四半期としては第4位、四半期ベースでは12位の高水準となるが、2期ぶりに前期を下回る。

 製造業は造船、自動車、産業機械など増加するものの、建設分野が降雪期を迎え、全体も減少する。高操業を続ける中で厚板、めっきなど下工程での生産能力増強や高炉改修の一巡によって来春以降、供給力は向上、需要基調も鎮静化し、需給タイトは緩和されると予測している。
 業界関係者によると、新日鉄住金ステンレス(NSSC)は24日までに、1―3月積みのフェロクロム価格を10―12月並みとすることで豪BHPビリトンと合意した。過去最高値に近い水準で2四半期連続の横ばいになるが、主要生産国の南ア通貨のランドが高値に移行するなかで、一段高の可能性もあるという。

 NSSCは過去の値上がり分の浸透を進める一方、原料炭など主原料の原料高を製品価格に転嫁するよう需要家に求める考えだ。
 日本鉄鋼連盟が入手した中国税関総署まとめの11月の鉄鋼貿易実績によると、半製品を除く製品貿易で1991年5月以来13年ぶりに輸出超過に転じた。

 鋼材輸出は192万トンと前年同月比3・3倍増、前月比では27・2%の増加。鋼材輸入は179万トンと前年同月比41・5%増、前月比9・8%増加した。1―11月の鋼材輸出は1207万トンと前年同期比92%増加。1―11月の鋼材輸入は2735万トンと前年同期比20%減少。