2005年03月17日(木)
 産業再生機構は16日、保有する三井鉱山株52%のうち33%相当を新日本製鉄、住友商事、大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツに3月末までに譲渡すると発表した。新日鉄は長期契約を結んでいる三井鉱山の再生を通じて、製鉄原料のコークス調達をより安定化したい考えだ。

 同日の再生委員会で譲渡を決めた。再生機構は譲渡後も三井鉱山株19・37%を保有し、筆頭株主にとどまる。譲渡により、新たに大和証券SMBCは16・98%、新日鉄と住商はそれぞれ7・99%を保有する。
 POSCOは、光陽製鉄所第2高炉の巻替工事を15日から開始した。5月30日までの77日間で工事を終える。改修後、2高炉の容積は現在の3800立方メートルから4350立方メートルに拡大する。年間粗鋼で60万トンの増産が可能。今回の改修では、冷却装置関係の最新鋭化と耐火煉瓦の高性能化を進める。「これにより高炉の長寿命化を図る」(POSCO)としている。
 日本高周波鋼業は16日、白銅と中国・華東地区での工具鋼(金型材)販売で業務提携すると発表した。白銅の上海販売拠点、上海白銅精密材料に日本高周波が工具鋼を供給し、さらに現地の販売政策や技術サービスを全面的にバックアップする。上海白銅はすでに今月から工具鋼販売を開始している。自動車やIT関連を中心に日系企業の進出が相次ぐ上海地区で、高品質な工具鋼の現地供給態勢を拡充する。
 JFEスチールは16日、4月出荷分の国内向けステンレス鋼板価格を値上げすると発表した。上げ幅は400系冷延薄板、中厚板とも店売りがトン当たり1万円、ひも付き1万―1万5000円。来年度は鉄鉱石が本年度比で約1・7倍、原料炭は約2・2倍に高騰、ステンレス製造に用いる高炉溶銑の価格が上昇するため、コストアップ分を販価に転嫁する。

 また、400系冷延薄板にはモリブデンサーチャージ制(原料変動に連動して販価を設定する制度)を導入し、モリブデンの昨年来の異常高騰に対応する。
 東京地区の鉄スクラップ輸出価格が続伸した。関東鉄源協同組合が16日に行った4月積み鉄スクラップ輸出入札(H2)は、前月比911円(約4%)高のFASトン2万4311円となった。落札数量は計2万2000トン。背景には中国、韓国における日本鉄スクラップの買い付け意欲の回復がある。

 本年最安値の2月積み(2万520円)と比べ3791円値上がりしており、当面、東京湾岸の輸出価格は底堅く推移しそうだ。