2005年04月04日(月)
 東京地区の鉄スクラップ市況は前週比1000円方続伸した。鉄スクラップを加工処理し電炉メーカーに供給する、一次問屋の鉄スクラップ買値(問屋持ち込み価格)は、指標品のH2(厚さ3―6ミリ)でトン当たり1万7000円前後となった。本年2月の底値と比べて4500円(36%)上伸した。

 東京製鉄宇都宮工場が鉄スクラップ購入価格を大幅に引き上げたため、他電炉メーカーは追随値上げし、一次問屋の買値も連動して切り上がった。
 経済産業省がこのほどまとめた2005年度第1四半期(05年4―6月)特殊鋼需要見通しによると、特殊鋼需要量(熱間圧延ベース、月平均)は国内、輸出合わせて168万800トン(前期比2・4%減、前年同期比3・2%増)と策定された。

 国内向けは主力需要分野の自動車生産が決算期翌期のため減少するほか、産業機械などもマイナスとなるものの、これまでつくり切れなかった鋼材生産分を取り戻す動きと、在庫積増しの動きが顕在化するため、前期の微減にとどまる。一方、輸出向けは高抗張力鋼が前期を大幅に下回り、ステンレスも鋼板は原材料供給に絡んで減少、全体量を下げる。
 神戸製鋼所は1日、中国広州市近郊に建設する、特殊鋼線材の2次加工拠点「神鋼線材加工(佛山)有限公司」の起工式を行った。自動車向け鋼線では中国で日本初の加工拠点で、2006年4月に稼働する予定。式には木村敏夫・代表取締役副社長、現地の李貽偉・南海区区長ら総勢60人が出席し、着工を祝した。
 関包スチール(本社=大阪市西区、谷本隆広社長)は2006年3月期、連結ベースで売上高1220億円、経常利益で約15億円をめざす。生産量(加工量)は年間150万トンと05年3月期比10万トン増、自販数量は62万トン強と同約8万トン増を計画している。

 軽天など建材製品部門は住宅・マンション向けを中心に対応を強化、関東地区以外での設備態勢を再整備し、販売量を年間17万トンと同2万5000トン増を予定している。コイルセンター部門は東・名・阪での自販を強化し、販売数量で年間45万トンを狙う。設備投資は福岡で新立地での事業拡張を視野に入れている。また、生産性と加工品質の向上を図るため、本年夏をメドに、エス・エス・シー(本社=愛知県海部郡)に薄物スリッターを増設する。
 日亜鋼業(本社=兵庫県尼崎市道意町6―74、竹内俊一社長)は、中国・北京市に駐在事務所を開設する。同社としては同所が初めての海外拠点となるもので、中国内における土木・建築向け普通線材製品の市場調査・情報収集が主なねらい。現在、事業所設立に向けての準備を進めており、4月中をメドに正式に開設する予定。