2005年05月17日(火)
 三菱商事・金属グループは、2006年3月期の連結純利益が1000億円以上に達すると見込んでいる。05年3月期実績は482億円で、2倍超の大幅増益となる。原料炭価格の上昇によって豪州・資源投資会社MDPが大幅増益となるのが主因。鉄鋼製品事業のメタルワンが前期比微減の利益予算を策定、銅・アルミなど国際非鉄相場の下落や資源国通貨高などを前提とした減益要因もあるが、MDPがそれらをカバーして大幅増益となる。
 東南アジア鉄鋼協会(SEAISI)は16日、春季大会をベトナム・ハノイで開催した。

 チャン・メン会長(ナット・スチール上級副社長)は「ASEAN地域の鉄鋼業は需要の拡大を受けて、大きく発展している。しかし、競争はグローバル化しており、品質、製造コスト、高騰する原料価格への対応など競争力を高めることが重要だ」と語り、競争力強化に向けた取り組みを訴えた。
 神戸製鋼所溶接カンパニー(藍田勲カンパニープレジデント)は本年度、国内の販売態勢を強化するため、商慣習の是正と物流改革に乗り出した。販売契約について従来の建値販売制を廃止。物流の効率化を図るため、受注から納入まで情報を一元管理する統合システムを導入し、物流倉庫の配置見直しも実施する。

 神鋼はアジアを中心に世界に溶材製造・販売拠点を展開しており、世界同一品質をめざしている。将来的には海外各拠点で物流のネットワーク化を図り、世界規模での最適生産・物流システムを構築する方針。
 日本鉄鋼連盟が入手した韓国鉄鋼協会まとめ韓国鉄鋼業の生産能力増強計画によると、溶融亜鉛めっき鋼板の年産能力が2005年は587万5000トンに前年比28・1%増加する。POSCOが光陽製鉄所に新設している年産45万トンの第5溶融亜鉛めっきライン(CGL)を筆頭に設備増強が相次いでおり、建材用を中心とするCGL能力の拡張は03年比で45%に達する見通しだ。
 東京地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格が前週比1000円ほど続落した。地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格は、指標のH2(厚さ3―6ミリ)でトン当たり2万2000―2万3000円どころ。輸出価格の急落により国内電炉メーカーの下押し圧力が加速、直近高値の4月上旬と比べ3000円ほど安くなった。

 輸出価格(新規成約ベース)はすでにFASトン2万円前後に下落しており、電炉買値はさらに値下がりする見通しだ。