|
2005年06月02日(木)
・
特殊鋼棒線各社、トヨタと値上げ合意
・ JFESのタイ冷延ミル、高級鋼板にシフト
・ 東京地区・鉄スクラップ、電炉買値2万円割れ
・ タイBCC、自動車外板に対応
・ 東京製綱、橋梁ワイヤ中国で増強
・ JFESのタイ冷延ミル、高級鋼板にシフト
・ 東京地区・鉄スクラップ、電炉買値2万円割れ
・ タイBCC、自動車外板に対応
・ 東京製綱、橋梁ワイヤ中国で増強
特殊鋼メーカーとトヨタ自動車との2005年度の自動車用特殊鋼棒線の値上げ交渉が、鋼板に続いて、大筋合意した。上げ幅は規格ベースで過去最大のトン当たり1万2000円(16%)。実施時期が鋼板同様4月出荷分まで遡るかは最終調整中だ。合金サーチャージ制の導入、エキストラの改善、支給材値上げ―については詰めの段階で、今週末にも決着する見通し。他の自動車メーカーの交渉も今後、ほぼ同水準で決着に向かうものと見られる。
JFEスチールのタイ冷延ミル、タイ・コールド・ロールド・スチールシート(TCR、稲富哲夫社長)は、国内主力需要先の自動車生産の拡大を受け、プロダクトミックスを改善し高級鋼板の生産比率(現在65%)を高める。リコイラーとバッチ式熱処理炉を増設する計画で品質および増産対応を併せて進める。導入時期は2006年7―9月を予定。JFEグループの電気亜鉛めっき鋼板ミル、タイ・コーテッド・スチールシ―ト(TCS)もクロムフリーに全面的に切り替えるなど、拡大する高級品種のニーズに対応する方針。
東京地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格は、本年2月以来4カ月ぶりにH2でトン2万円を割った。地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格(H2)は、前週比500―1000円安のトン1万9500―2万円前後、高値2万1000円前後。直近高値の4月と比べて5500円(約22%)安くなった。輸出価格の下落が影響しており、今のところ上げ材料は見当たらない。
三井物産のタイ薄板加工拠点、バンコク・コイルセンター(BCC、土田隆義社長)は、昨年新設した第3工場で、自動車外板材のブランキング加工を始めた。乗用車の外板をブランク加工するのは三井物産のグループCCで初めて。タイ日系CCで最大の800トンブランキング設備を備え、自動車対応を強化。さらにテーラー・ウェルデッドブランク(TWB)も第2工場での導入に続き、第3工場に本年12月に導入する予定。第2工場はバンコク北部、第3工場は同東南部にあり、ともに自動車産業の集積地に近く、両工場からハイレベルの加工品を供給する。
東京製綱(田中重人社長)は、中国の橋梁用ワイヤ製造・販売子会社、江蘇東京製綱有限公司の生産能力を本年7月に倍の月間2400トンに引き上げる。中国国内で大型の吊り橋建設が計画され、受注が増加しているため。中国ではタイヤ用スチールコードの東京製鋼(常州)有限公司を近く設立し、年末にサンプル出荷を開始する予定。2004―06年度の中期計画ネクスト771で、成長戦略投資を当初より増額し、中国事業の展開をさらに拡大する。