2005年06月30日(木)
 総合商社が原料炭を中心とした石炭への投資を拡大している。最大の権益を持つ三菱商事を筆頭に、主要ソースの豪州炭を中核に既存炭鉱の拡張や新たな権益の取得などを通じて、持分見合いのいわゆるエクイティコールを増やしている。投融資の対象は伝統的な豪州、カナダに加えて、中国、ロシア、モンゴルなどに拡大。鉄鋼生産の拡大で原料炭供給が世界的にひっ迫するなかで、各社は優良ソースを安定確保することで収益基盤を拡充する方針だ。
 5月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計)は、前月比4・1%増の419万トンとなった。前月比では2カ月連続、前年同月比では4カ月連続の増加。輸入鋼板が在庫増の主因で、需要家向けを中心に実態の需給タイト感とは温度差も生まれているが、2カ月連続の400万トン台を示し、警戒水準にあることは確かだ。
 日本鉄鋼連盟が29日発表した5月末の国内向け普通鋼鋼材在庫(メーカー・問屋、速報値)は、前月比3・9%増、前年同月比3・3%増の550万4000トンとなった。薄板類や小形棒鋼、H形鋼など大半の品種で在庫が増加。国内向けの在庫率は112%で同2・3ポイント上昇した。
 山陽特殊製鋼の中国現地子会社、寧波山陽特殊鋼製品有限公司(本社=浙江省餘姚市、田中延幸董事・総経理)は黒字化をめざした取り組みを強化、7月からは製品価格の値上げも行うことにしており、来営業年度(2006年1―12月)にも黒字転換を達成したい考えだ。
 関係筋によると、トヨタ自動車は部品メーカーに対する薄板の支給単価を1万―1万2000円程度引き上げると通達した。高炉メーカーとの薄板集中購買価格の値上げ決着を受けてのもので、上げ幅は熱延鋼板が1万2000円、冷延鋼板が1万2000円、表面処理鋼板が1万円程度、時期は5月に遡って実施される模様。