2005年08月01日(月)
 経済産業省は29日、2005年度第2四半期(05年7―9月)鉄鋼生産計画の集計結果を発表した。粗鋼生産は2839万2000トン(前期比57万7000トン、2%減、前年同期比23万5000トン、0・8%増)で、同省が6月末策定した需要見通し2875万トンより35万8000トン、1・2%下回る。粗鋼生産は、高炉では一部で輸出向けを中心に減産となるものの、自動車、造船など旺盛な需要に対応、前期より約18万トン増加。

 一方、電炉は夏期減産と輸入材の在庫増をにらんだ生産調整で約60万トン減、特殊鋼も季節要因から約10万トン減少する。今期の生産計画は高級鋼材ではハイレベルの生産を持続、汎用鋼材では過剰感を踏まえて減産する二極分化の格好となる。
 大手総合商社5社の2005年4―6月期連結業績が出そろった。それによると各社の金属関連部門は、鉄鉱石や石炭など鉄鋼原料のトレードおよび事業会社の収益アップ、鋼材価格上昇を背景とする鉄鋼製品事業の収益増、国際相場上昇による非鉄事業の収益改善が寄与、大幅増益決算となった。

 5社金属関連部門の同期の連結売上高合計は2兆3752億円、前年同期比25・3%増、純利益合計は627億円、同82・1%増だった。
 6月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計)は、前月比0・4%増の421万2000トンと微増、3カ月連続で前月を上回った。
 ステンレス鋼板類の輸入量が2005年上期も引き続き高水準で推移した。財務省通関統計によると、1―6月期の輸入量は前期比1・8%減の10万8958トン(前年同期比15・7%増)。

 国内ミルが海外材と比べ割高だった板厚エキストラ(圧延加工賃)を国際水準に改定した効果が表れ、冷延鋼板の輸入量は27・7%減の4万6504トン(11・2%減)と減少した。ただ、一方でホットコイルを主体とした熱延鋼板は33・8%増の6万2492d(49・6%)と過去最高水準になった。
 日本鉄鋼連盟が29日発表した6月末の普通鋼鋼材の国内向け在庫(メーカー・問屋在庫)は前月比0・6%減の548万1000トンとなり3カ月ぶりに前月比で減少した。国内在庫率は4・0ポイント低下し108・2%となった。