2005年10月17日(月)
 独ティッセンクルップは、中国に合弁で持つ溶融亜鉛めっき鋼板メーカーのTAGAL(大連)の年間生産を2006年に倍の80万トンに引き上げる。合わせてテーラードブランク(TWB)設備を持つサービスセンター(SC)を中国各地に展開。拡大する自動車生産に対応し、材料から加工まで一貫した供給態勢を強化する。

 「新たな合弁や提携でアジアの事業を広げる」(オラフ・ベルリエン・アジア統括重役)方針。日本ではJFEスチールと提案営業を進める合弁企業を立ち上げており、アジアの自動車市場では急成長を遂げる中国と、海外展開が顕著な日本に経営資源を投じる。
 豪州農業資源経済局(ABARE)が13日発表したエネルギー需給見通しによると、豪州の瀝青炭輸出量は2030年6月期に4億4300万トンと05年6月期比92%増加する見通し。

 瀝青炭生産は5億1700万トンに72%増える。世界的な鉄鋼、電力などの需要増に応じて山元各社が大規模な増産を進める一方、港湾設備などの出荷用インフラの増強が進んでおり、石炭の生産、輸出が大きく伸びると見ている。
 東京地区のH形鋼市況は、新日本製鉄の値下げ発表後、堅調に推移している。1物2価の解消で流通の売り腰は安定。置き場7万5000円を維持している。

 来週の東京製鉄の売り出し価格は据え置きの公算が大きいが、仮に値下げしても、需給タイトな現状を踏まえて、流通は引き続き高値浸透をめざす意向だ。
 JFE商事グループは、東北での物流を効率化する。宮城県岩沼地区では、東北鋼材販売とJFE商事東部薄板建材の在庫を統合。

 仙台市若林地区では、JFE商事東部薄板建材東北支店の倉庫と事務所、JFE商事鋼管管材東北支店の事務所を移転。

 青森県八戸地区では、東北鋼材とJFE商事鋼管管材の在庫拠点を統合する。在庫の持ち方を見直して効率化することで、収益改善につなげる。
 東京地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格は、輸出価格の下落に反して、様子見ムードが広がっている。

 地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格(H2)は、トン2万3000―2万3500円。韓国向け鉄スクラップ輸出価格(輸出商談ベース)はFASトン2万1000円に切り下がったが、電炉メーカーは鉄スクラップ購入価格の値下げに慎重だ。

 生産態勢が好調なことに加え、スクラップ輸出がコンスタントに続いているため。足元、電炉買値は横ばい推移している。