2005年11月11日(金)
 新日本製鉄が10日発表した10月末のときわ会H形鋼流通在庫は全国合計で前月比0・3%減の23万600トンと9カ月連続で減少した。出荷量に対する在庫率は1・53カ月と低い水準を保った。

 入荷量は東京、大阪、名古屋の3地区で23%増えたが、在庫は過去最低の水準を保っている。新日鉄は引き続き需要見合いの生産を継続し、需要が停滞する1―3月も現状の在庫水準を維持する考えだ。
 丸紅テツゲン(垣見泰雄社長)は、2005年度中に鉄スクラップ取扱量を現在の年間230万トンから250万トンに引き上げる。

 国内、輸出をそれぞれ10万トンずつ増やす予定で、国内については本年4月に丸紅本体から中部支社が移管されたことに伴うもの、輸出については船積み拠点を拡充する方針だ。

 これにより、05年度の売上高を900億円(04年度796億円)に引き上げる。「適正利潤を確保しながら、翌年度以降も数量アップをめざす」(垣見社長)。
 東京製鉄は、11日入荷分からの鉄スクラップ購入価格を宇都宮工場のみ一律1000円値上げした。東鉄・宇都宮の値上げは9月28日以来。購入価格改定後の宇都宮工場の特級価格は2万5000円。
 関東鉄源協同組合(理事長=渡辺淳・丸和商事社長)が10日に行った12月積みの鉄スクラップ輸出入札(H2)は、平均落札価格が前月比14円高のFASトン2万2339円となった。商社2社が計1万1000トンを落札した。

 足元、東京湾岸の鉄スクラップ輸出価格(新規成約ベース)は同2万1500円に下落しているが、地区電炉メーカーはそれを上回る価格で鉄スクラップを購入しており、続落する輸出価格を下支える格好となった。
 大同特殊鋼は10日、世界最高の耐食性を有する高硬度ステンレス鋼(設備を含め特許約20件申請中)を開発し、自動車部品、半導体製造装置部品向けにサンプル出荷を開始したと発表した。

 NEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の基盤技術開発促進事業の助成を受けて独自開発した加圧誘導溶解鋳造法によって、硬さと同時に、耐食性の向上が可能となる窒素を多量(0・6%)に添加することで実現したもので、2007年度から販売を開始し、同年度の売上高5億円をめざす。