2005年11月25日(金)
 全世界でクリーンエネルギー需要が増大する中、日本のエンジニアリング会社によるLNG(液化天然ガス)プラント受注がラッシュを迎えており、外径14インチ以上のLNG向けステンレス溶接管需要はピークに達し、新日本製鉄をはじめ、中・大径サイズを手がけるステンレス溶接鋼管メーカーは、1988年以来17年ぶりにフル生産となっている。

 これに伴い、ステンレス溶接管は今後、少なくとも06年末まで需給タイト化が続き、市況も反騰する可能性が強くなってきた。
 財務省は24日、2005年10月分貿易統計(速報)を発表した。輸出は5兆9099億円(前年同月比8%増)、輸入が5兆877億円(同17・8%増)となり、貿易収支は8221億円(同28・8%減)の黒字となった。

 輸出は23カ月連続、輸入は20カ月連続の増加に対し、黒字額は7カ月連続で減少した。鉄鋼は全世界で輸出が240万トン(同4・3%減)、金額2438億500万円(同16・9%増)、輸入が56万9398トン(同1・9%減)、604億円(同11・5%増)で輸出入とも数量減少に対し、金額は増加となった。

 鉄鋼を国別にみると、輸出は数量ベースでは米国、欧州連合(EU)、アジアと軒並み減少した。アジアのうち中国も6・4%のマイナスとなった。逆に金額ベースではロシア以外は増加を記録。米国が33・4%増、中国も20%増と増えた。
 ロシア連邦政府が発動を検討する大径管セーフガード(SG=緊急輸入制限)問題で、経済産業省は担当官をモスクワに派遣し23日、ロ側との交渉を行った。ロ側からは11月3日の調査期限を今月内めどとし延ばしたのに続いて、さらに3カ月再延長すると伝えられた。

 今後の協議などについては未定という。また、これまでロ側の損害認定では、将来的に損害を受ける恐れがあるとしてきたが、今回は過去にも損害を受けたと主張を覆したため、日本側はロ側の手続きは適切でないと批判、改めてWTO協定と整合しないと発動回避を強く求めた。
 台湾の中国鋼鉄(CSC)は24日、熱延薄板をトン2370台湾ドル下げるなど、1―3月の国内向け販売価格の引き下げを発表した。米ドル換算で70ドル強の下げ。下押した市況に合わせ、中国の宝山鋼鉄が80―124ドル下げたのに追随した格好。中国の過剰供給を背景に、市況の底が見えない状態だ。
 ルクセンブルクのアルセロールは23日、カナダのドファスコ株全てを公開買い付けすると発表した。北米で溶融亜鉛めっきライン(CGL)の合弁相手で、自動車用鋼板に強いドファスコを統合することで、世界最大の自動車市場の北米で存在感を強める狙いだ。買収がなれば、粗鋼年産6000万トン規模になる

 。1億トン規模の主要メーカーが今後は主流になると見て拡大路線をとっており、ブラジルなどで低コストの生産拠点を確保するなど、規模拡大と製品の高級化を進める戦略の一環だ。