2006年01月20日(金)
 日本鉄鋼連盟が19日まとめた2006年の世界主要国の鉄鋼需給見通しによると、主要23カ国と欧州連合(EU)25カ国の鋼材見掛け消費量は9億7780万トンと05年見込み比4・6%増加する。

 中国が7・3%増の4億トン近くに達する一方、中国以外でも2・8%伸びる。中国の粗鋼生産は需要を上回る11%増加して3億8500万トンになり、半製品を含めて1000万トン超の輸出超過に転じる。

 23カ国・EUの粗鋼生産は5・4%増の10億680万トンに達する見通しだ。
 日本鉄鋼連盟の三村明夫会長(新日本製鉄社長)は19日の定例会見で、2006年の鉄鋼需給について「需要面でながめれば、中国以外の地域も順調に増加する。中国プラス他の地域で需要が増えるのが06年の特長。世界全体として05年よりもバランスのとれた、確実な需要の年を迎える」と観測を述べた。

 その中で唯一の問題が、中国の過剰能力、過剰生産だと指摘。「過剰能力は1億トン程度といわれるが、価格メカニズムによる業界の淘汰が進んでいる。これに中国政府の鉄鋼産業発展政策が加わり、早期に問題が解決することを望む」と語った。
 小野建(本社=大分県大分市、小野建社長)は銀行借入金の返済を加速させる。12月に発表した第三者割当による新株予約権(ワラント)の払い込みの一部がこのほど完了。今後新株を発行し、調達した資金を現在約80億円ある銀行借入金の返済に充当する。身軽で強固な経営基盤を作る。
 2005暦年の世界の鉄スクラップ輸出量は、世界粗鋼生産の約9%に当たる1億トンを突破する見通し。IISI(世界鉄鋼協会)統計によると、04暦年の世界の鉄スクラップ輸出量は前年比1504万トン増の9257万トンとなった。

 01年は前年比477万トン減少したが、その後は02年に605万トン増、03年1727万トン増、04年1504万トン増と増加の一途をたどっている。EUおよびCIS(独立国家共同体)を除くと欧州最大の製鉄国であるトルコ、経済発展著しい中国の消費拡大が背景にあり、輸出市場は2兆円超の巨大な国際マーケットへ変貌している。
 三井物産と三井物産コイルセンター(MCC)は、3月末でブリキの店売り事業から撤退する。これに伴い、MCCは富安、新日本製鉄、東洋鋼鈑と共同で設立したブリキ加工会社、東日本ブリキテクノへの出資分(14%)を引き揚げる。