2006年07月31日(月)
住友金属工業は近くトヨタ自動車などの自動車メーカーに対して鋼板の値上げを要請する。亜鉛の高騰など原燃料価格の上昇を転嫁しようとするもので、対象はコスト上昇の激しい亜鉛を使用する表面処理鋼板、10月からの実現をめざす。上げ幅は目付け量によって異なるが、最大で5000円程度になる見込み。値上げが実現すれば2003年度以来、4年連続の値上げとなる。
鉄鋼二・三次製品流通の佐渡島(本社=大阪市中央区、佐渡島克社長)は、2007年4月をめどに、非鉄製品流通の佐渡島金属(矢田登志雄社長)と経営統合する。本年10月に佐渡島金属の全株式を、保有する三井物産非鉄販売から佐渡島が譲り受けることで基本合意した。佐渡島と佐渡島金属はともに1876年創業の「佐渡島伊兵衛商店」が起源であり、分社以来90年を経て再び合体する。

 基本合意に沿って本年10月に株式譲渡を完了、その6カ月後をめどに経営統合をめざす。存続会社は佐渡島。矢田登志雄・佐渡島金属社長は退任する。株式譲渡から統合までの間は佐渡島克・佐渡島社長が両社の社長を兼務する。
経済産業省はこのほど、自動車、造船など需要団体ヒアリングを実施し、鉄鋼需要につながる産業動向などを聞いた。それによると2006年5月の自動車生産、産業機械受注額、建設機械受注額、6月の輸出船契約実績といずれも前年同月を上回った。造船の6月末手持工事量も05年3月末より1・2%増加。エアコンなど家電では天候不順の影響から5月生産額が減少したものの、総じて製造業関連の需要は強基調を継続させている。
東京地区の薄板市況に閉塞感が強まっている。店売り市場の荷動きが悪いうえに、在庫削減が思うように進まず、流通業者の販売姿勢が弱気になっているためだ。メーカーは強気な販売姿勢を崩していないものの、流通筋の間には販売競争から下値を追う動きも表面化しており、先行き一段と不透明感を濃くしている。
 2006年上半期(1―6月)の薄板3品輸入は135万4815トン、前期比約20・7%減と大きく減少した。亜鉛めっき鋼板は前年同期に比べほぼ横ばいながら、本年初めの市況軟化の影響から商社、流通業者が輸入材の成約を抑制したことが影響し、熱延鋼板で同11・6%、冷延鋼板で同38・2%減となった。