2006年08月22日(火)
 国内厚板メーカーの熔断業者向けの出荷期間(受注から納入までの期間)がSS材で2―3カ月前の30―40日から、現在は60日に拡大している。

 従来までもメーカーのロールはタイト気味だったが、ここにきて韓国の造船向けを中心にした輸出が活発化し、このあおりから、熔断業者向けの出荷が遅れ気味となっている。10―12月は高炉メーカー数社が厚板ミルの定修を予定しており、先行き、さらに熔断業者向けの納期は延びる可能性が強い。
 日本鉄鋼連盟が21日発表した7月の全国粗鋼生産量は前年同月比4・5%増の985万8000トンと2カ月連続で前年実績を上回った。

 転炉鋼は同2・4%増の736万2000トン、電炉鋼は同11・5%増の249万6000トンで、高炉各社の国内薄板の在庫調整に向けた減産がほぼ終了、輸出環境も好転し増産に転じているうえ、電炉各社も需要見合いで好調な生産を維持している。
 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は21日、国内店売り向け冷延薄板および厚中板の8月契約価格を発表し、ニッケル系冷薄はニッケルなど原料価格(アロイ価格)の上昇を反映し前月比トン4万5000円値上げする。うちベース価格は同1万円値上げする。

 アロイ価格は8カ月連続、ベース価格は2005年12月以来8カ月ぶりの値上げ。販売価格は42万円となり、上げ幅は直近のボトム価格である05年12月より13万円(約49%)となる。厚中板も同様にアロイ価格を前月比3万5000円、ベース価格も1万円ともに値上げする。

 クロム系は需要好調を反映し前月比1万円値上げする。05年4月以来の値上げで上げ幅は約5%。ニッケル系はアロイ価格上昇を受け、来月も4万―5万円値上げとなる見込み。
 東京製鉄は21日、9月契約分(23日締め切り)の製品販売価格を2カ月連続で全品種据え置いた。海外市場ではアジアを中心に市況が反落したものの、夏休みシーズンであることからマーケットは落ち着いた動きをみせている。「世界的に需要はおう盛。売り急ぐ必要はない」(大堀直人常務営業本部長)との見方から全品据え置きとした。ホットコイルの輸出状況は9月積みでFOBトン580ドルで成約、10月積みは540ドル程度で商談を進めている。
 国際鉄鋼協会(IISI)が18日発表した7月の鉄鋼生産実績によると、62カ国の粗鋼生産量は1億357万3000トンと前年同月比14・8%増加した。

 中国は22・2%増の3609万1000トンと月間最高だった6月に次ぐ高水準。中国以外も主要各地域で生産が2ケタ伸びた。1―7月の62カ国生産は7億40万トンと前年同期比9・1%増えた。中国は2億3604万トンと18・9%増だった。