2006年08月31日(木)
 JFEスチールは30日、自動車向けのプレス成形性に優れる780メガパスカル級GA(溶融亜鉛合金化めっき)ハイテン鋼板および1180メガパスカル級冷延ハイテン鋼板を開発したと発表した。

 GA鋼板はスズキと共同開発したもので、スズキが本年1月に発売した「MRワゴン」の構造部材に初採用され、量産を開始。冷延鋼板もキャビン周りの構造骨格部品への採用に向けて自動車各社にサンプル出荷をスタート、すでに1社の採用がほぼ決定している。GA鋼板は月間3000トン、冷延鋼板は3年後の同1000トン程度の販売を想定している。
 JFEスチールは、自動車用高張力薄鋼板の難成形部品への適用を拡大するための新プレス加工技術「JIM―Form」を開発、実用化に向けた部品試作研究開発を始めた。

 これまで780メガパスカル級の材料でしか加工できなかった難成形部品にも980メガパスカル級の材料が使用できる可能性が広がり、自動車のさらなる軽量化と衝突安全性の向上が期待できる。
 住友金属工業によると、本年度下期のH形鋼国内需要は200万トン程度となる見通し。年度上期に190万トンの需要が発生したとみており、年度通期では昨年度を10万トン程度上回る約390万トンの需要が出るもようだ。
 2006年7月の薄板3品輸入は21万1686トン、前月比約10・9%、2万5965トン減となった。アジアメーカーが日本向け輸出の調整を行ったことなどが影響したものとみられ、熱延鋼板が7・9%減、冷延鋼板が17・1%減、亜鉛めっき鋼板が9・0%減といずれの品種も大きく減っている。

 薄板関係者は「亜鉛めっき鋼板が1―7月の累計が前年同期比0・2%増となっていることは気になるところだが、アジア市況も落ち着いているだけに、先行きも大きな懸念材料にはならないのではないか」と指摘している。
 大同特殊鋼は、ニッケル系ステンレス棒鋼と線材について、9月契約分(10月出荷)からトン6万円値上げする。ニッケル価格高騰による原料コストアップ分を販売価格に転嫁する。

 5月契約で4万円、7月契約で3万円値上げしており、一連の値上げ幅はトータル13万円となる。クロム系は7月契約で1万円値上げしたが、今回は据え置く。サーチャージ制の移行は更に検討を進める考え。