2006年09月26日(火)
 JFEスチールは25日、韓国の東国製鋼と提携を強化する協定書を結んだと発表した。引き続き高級厚板用スラブを安定供給するほか、東国の新厚板ミル建設を支援し、高級厚板の製造技術を供与する。

 提携を着実にするために、JFEが出資比率を引き上げて東国を持分法適用会社とする一方、東国はJFEホールディングス株を100億円相当取得する。従来の関係をより深め、韓国の高級厚板需要に応えるよう、両社グループ全体の厚板供給能力を拡大する狙いだ。
 韓国の東国製鋼は25日、7600億ウォン(966億円)を投じて唐津に年産150万トンの厚板ミルを新設すると発表した。造船など高級鋼中心の工場に2007年1月に着工し、09年8月末に完工する。厚板事業を成長の柱と位置付けており、ブラジルでのスラブ計画で独自鉄源を確保し、JFEスチールからの技術支援を背景に、高級鋼シフトを進める。
 関東地区電炉メーカーの鉄スクラップ買値が1000円程上伸した。先週末に一部の地区電炉メーカーが購入価格の値上げを実施。さらに東京湾岸からのの輸出価格も上昇している。鉄スクラップの需要期となる秋口に向けて、関東の鉄スクラップ相場はこの先さらに上向いていくことも考えられる。
 韓国の現代製鉄は、10月末(27日で最終調整)高炉一貫製鉄所の起工式を唐津郡の製鉄所建設予定地で行う。高炉2基で年間700万トン強の規模で高炉一貫体制を確立する。建設予定の高炉は、5000立方メートル規模の大型になる見通しで、オーストリアのフェストアルピネと日本の石川島播磨重工業の2社が発注先の最終候補となっている。

 圧延設備は、年産350万トン規模のホットストリップミルと200万トンの厚板ミルが主体になる見通しで、残りは、スラブで旧韓宝鉄鋼工業の唐津工場の熱延ミル用に供給される模様。2011年の最終完工をめざしている。
 JFE条鋼(日野光興社長)は、年内をめどに鉛フリー快削鋼(商標名=クリーンカットクロム快削鋼)の販売量を引き上げる。2002年に東北大学、産業技術総合研究所と共同開発したもので、06年2月に本格営業生産を開始した。

 大手OA機器メーカー2社がプリンター、コピー機などのトナーカートリッジ用シャフトとして正式採用しており、自動車スプールバルブ、自動車ブレーキピストンにも販路拡大を図る。