2006年12月11日(月)
三菱商事の鉄鋼原料本部は次世代の資源確保に向けた鉄鉱石などの新規ソース確保に動き出した。資源高で足元の収益は好調だが、資源価格はいずれ下がると見ており、手持ちの資源が「枯渇する前に先手を打つ」(衣川潤本部長)。潤沢な手持ち資金を投資に回し、2015年以降の収益に結びつくよう競争力のある資源を確保することで、持続的に高収益を確保できる体質強化を進める。

 アフリカのギニアで鉄鉱石の探査権を取得し、探鉱を開始した。年産数千万d規模の事業に発展する可能性を秘めた案件だが、鉱石の品位や資源量を見極める調査には3―4年かかるという。調査結果や市場環境を見極めたうえで実行に移したい考え。
日本、韓国の鉄鋼産業関係者による「日韓官民鉄鋼対話」の第7回会合が7日、都内で開催され、懸案となっている中国の鉄鋼生産過剰能力問題とこれに起因する中国による輸出増加を中心に討議、日韓両国とも問題視する中国問題を打開する観点から、日本、韓国に中国を交えた「日中韓鉄鋼対話」実施の可能性も議論した。

 中国の過剰能力にともなう東アジアおよび世界の鉄鋼市場の不均衡を懸念、特に欧米をはじめ韓国などへの鉄鋼輸出の増加を背景とした通商問題への発展に対し強い警戒感を示した。環境負荷の大きい老朽化設備を廃棄する中国の鉄鋼産業発展政策の実行性が上がらない点も指摘し、日韓双方で中国に厳格履行を継続して求めていくことを確認した。
新日本製鉄―メタルワン系の大手コイルセンター、五十鈴(本社=東京都大田区、鈴木貴士社長)は、人材管理から人材育成への転換による人材価値の拡大、拠点「運営」から「経営」への転換、プロセスの差異化を骨子とする来年度(1―12月)のグループ経営基本方針を明らかにした。

 新たな施策としてコイルセンター経営の公開、拠点によるOC(変革)プランの推進、管理職の年俸制導入、新管理会計システムの展開などを行うほか、来年1月からは新しい基幹システムATOM(自動納期最適化モジュール)の運用を開始する。
現代製鉄の日本産鉄スクラップへの輸入オファー価格が3週連続で過去最高値を更新、H2価格はFOBベースで3万円を突破した。先週7日に実施した日本産購買入札で、現代製鉄のオファー価格は前週比500―700円高と5週連続で上昇、前月比では2000―2500円の高値となった。

 唐津A地区熱延工場第2電炉の操業再開が年内に前倒しとなった同社は、鉄スクラップ確保のため、国内相場の値上げに追随した。
線材加工メーカーのサンコール(本社=京都市右京区梅津西浦町14、幸元攻社長)は、好調な自動車需要へ対応するため、海外拠点でのエンジン用弁ばねやリングギアなど部品生産体制を強化する。

 来年2月には中国・広州市の生産子会社が新工場で生産を開始するほか、米国・インディアナ州の生産子会社も大幅な設備増強を進めており、2010年をめどにグループ全体での生産規模をリングギアで現状比約45%アップ、弁ばねで約30%アップをそれぞれ計画。日系ユーザーの現地調達化に対応したグローバルな供給体制構築をめざす。