2007年01月31日(水)
 新日本製鉄は30日、電炉鋼板メーカーの中部鋼鈑(名古屋市、成田健一郎社長)と資本・業務を含めた戦略的提携を実施する、と発表した。新日鉄と中部は鋼板の生産委託、役員派遣などを通じてこれまでも協力関係にあるが、「戦略的な共有化は初めて」(新日鉄・増田規一郎常務)。今後、両社のメンバーからなる提携検討委員会(仮称)を設置し、具体策を検討していく。

 また新日鉄が中部の第三者割当増資を引き受け、出資比率を現在の0・5%から5%程度に引き上げる。グループの日鉄商事と合わせ、9%程度を保有する筆頭株主になる。
 経済産業省は30日、2006年度第4四半期(07年1―3月期)鉄鋼生産計画の集計結果を発表した。

 粗鋼生産量は2924万6000トン(前期比91万3000トン、3%減、前年同期比123万8000トン、4・4%増)となり、第4四半期としてはこれまで最高だった73年度第4四半期の2887万トンを上回り、過去最高を更新する。昨年12月末に策定された需要見通し2910万トンと比べ、14万6000トン、0・5%増とほぼ同水準となる。
 新日本製鉄が30日発表した2006年4―12月期の連結業績は経常利益が前年同期比5・1%増の4379億円だった。国内外のおう盛な鋼材需要を背景に製鉄事業が引き続き好調で、昨年7月に分社化したエンジニアリング事業も収益が大幅に改善した。

 07年3月期通期見通しの見直しは今回行っていないが、中間決算発表時の見通し5250億円を上回り、前期の過去最高益(5474億円)を更新する可能性が強まってきた。
 12月末の国内向け薄板3品在庫(メーカー・問屋・全国コイルセンター工業組合の合計)は前月比2・1%、8万1000トン増の388万9000トンとなった。需要家と高炉メーカーの稼働日の違いという季節要因もあり、4カ月ぶりに増加した。

 ただメーカー在庫が6・3%増になったのに対して、問屋在庫は0・1%、コイルセンター在庫は1・3%それぞれ減少しており、適正と目される400万トンは下回っている。大手高炉メーカーでは「メーカーは明細を慎重にみた生産に徹する。市況は上昇局面だが、流通も慎重な発注姿勢を続けてほしい」と語っている。
 住友商事は30日、日本カタンの普通株式を公開買い付け(TOB)で取得し、完全子会社化すると発表した。

 すでに日本カタンの発行済株式総数の39・0%を保有している筆頭株主だが、送変電用と架線用の金具・部品供給事業を戦略的事業と位置づけ、日本カタンがさらなる経営の効率化を実現し、電力の安定供給の下支えという重要な社会的な役割を全うしていくには、日本カタンを完全子会社化し、住商グループのネットワークを従来以上に活用していくことが最善と判断した。