2007年02月15日(木)
 新日本製鉄が14日発表した1月末のときわ会H形鋼在庫は、前月比3・8%増の26万6500トンで10カ月ぶりに増加に転じた。在庫率は2・06カ月。年始で稼働日数が少なく、出庫が前月比9・3%減の12万9300トンにとどまったことから在庫が増加した。新日鉄は1月契約に引き続き、2月契約でも申し込みに対し20%程度の引き受け削減を実施する。

 鉄スクラップ価格の高騰を背景に、電炉製品価格が上昇する一方、H形鋼市況は地域によりバラつきはあるものの、伸び悩みが続いている。新日鉄は需給整備を進め、市況の上伸を後押しする考えだ。
 JFEスチールは14日、国内店売り向けクロム系冷延薄板ステンレス(SUS430)とニッケル系厚板ステンレス(SUS304)のベース価格を3月契約分からトン当たり1万5000円値上げすると発表した。

 クロム系冷薄は2006年9月契約と12月契約、ニッケル系厚板は12月契約に続く一連のベース値上げとなる。トータルのベース値上げ幅はクロム系が4万円、ニッケル系厚板が3万円。
 住友金属工業は14日、ニッケル価格の大幅な高騰を受けて、2007年2月契約分以降、ニッケル系継目無ステンレス鋼管の国内向け販売価格を10%値上げすると発表した。対象は店売り、ひも付き。今後も、ニッケル価格が続伸する場合は追加値上げを検討していく。
 JFEスチールはニッケル系厚板ステンレスに関して、1月契約分からニッケルサーチャージ制を見直した。1月契約はトン4万7000円、2月契約は2万9000円値上げした。

 当月契約から直近2カ月前のLMEニッケル現物価格の平均値を算出根拠として販売価格に転嫁する方式とし、需要家には毎月提示する。ニッケル価格が急騰しているため、原料コスト増分を速やかに販価に反映させる。
 2007年1月の東京地区の異形棒鋼生産量は、前月比20%減(前年同月比4%減)の28万トンとなった。例年、1―3月は不需要期に当たるため、小棒電炉メーカー各社は生産水準を落として対応している。足元の原料鉄スクラップ価格はトン3万3000円前後と高騰しており、各社の収益を圧迫している。引き続き需要見合いの生産に徹する方針だ。