2007年07月11日(水)
 新日本製鉄は10日、約2億1000万豪ドル(約210億円)を投じて豪原料炭鉱、モランバノースの採炭設備を増強することで英アングロ・アメリカンの豪石炭部門、アングロ・コール・オーストラリアと合意したと発表した。

 坑内掘りの操業がより地下深くなるのに対応した投資で、年産400万トンの操業を維持する。原料炭需給が窮屈ななかで、2009年央に新設備を稼働し、高品質の原料炭供給を安定化させる狙いだ。
 新日本製鉄は10日、7月契約の店売り向けH形鋼の引き受けカットを継続する。5月は引き受けを全面的に見送り、6月は地域や問屋の事情に応じて昨年11月比で20%カットした。7月も6月並みの水準で引き受けを抑制する。

 足元は需要面で若干回復の兆しが出ており、一部サイズで歯抜けもみられるが、荷動きが低水準であることを踏まえて供給を引き締める。また、7月の販売価格は4カ月連続で据え置いた。
 関東地区の鉄スクラップ市中価格は先月1カ月間で2000―2500方円値上がりした。直近の価格は、H2でトン2万9500円前後、H1で3万1800円前後、HSで3万3500円前後。輸出価格の上昇にともない地場電炉買値が値上がりしたことが背景にある。
 日鉄商事は系列コイルセンターの連携強化を進めている。メーカー―商社―コイルセンター―需要家を結ぶ一貫物流体制の構築を図る中、各コイルセンターの操業・安全ノウハウなどを共有することで、技術力や操業率を向上させることが狙い。

 日鉄商事は系列基幹コイルセンターとして大阪鋼板工業(大阪府)、三和スチール工業(兵庫県)、日鉄商事コイルセンター(東京都)、名古屋日鉄商事コイルセンター(愛知県)を持つ。各コイルセンターは向け先が自動車、リロール、家電などと異なるものの、操業・物流などで独自のノウハウを保有する。これまでは各社ごとの取り組みで技術向上、物流効率化などを進めてきたが、グループ全体の横展開として、この4社の工場長クラスを集めた工場長連絡会を昨年にスタートさせた。
 釘のトップメーカー、アマテイは7月21日出荷分から普通丸釘、特殊釘(機械打ち釘・バラ釘)の釘製品全品種を値上げする。値上げ幅は現行価格から8―15%。7月積みから線材ロッドが本年3回目の値上げとなり、ロッドや副資材のコスト上昇を自社だけでは吸収できないため価格是正を図る。

 線材ロッドは7月積みから、トン当たり5000円超の値上げが実施される。値上げはすでに本年3回目となり、値上げ幅は合計1万5000円以上。加えて原油高騰による梱包用カートン、樹脂等副資材、また亜鉛めっき加工賃や運賃も上昇している。