2007年12月20日(木)
 新日本製鉄、住友金属工業、神戸製鋼所は19日、3社間の連携深化・拡大施策を円滑に進めるため相互の株式追加取得を実施すると発表した。

 新日鉄と住金が相互に約1000億円、新日鉄と神鋼、住金と神鋼はそれぞれ相互に約150億円の株式を追加取得する。2007年度末までに上場市場で実施する予定で、新日鉄は住金への出資比率を9・4%程度に引き上げ、住友商事を抜いて筆頭株主となる。
 日本鉄鋼連盟が19日発表した11月の全国粗鋼生産量は前年同月比1・1%増の1011万4000トンと、18カ月連続の前年比増となった。製造業向けを中心とする好調な需要を背景に高炉メーカーなどで高水準の生産が続いた。

 11月としては73年11月に次ぐ史上2番目の水準。1―11月累計は前年同期比3・4%増の1億981万1000トンとなり、通年で1億1900万トン台がほぼ確実となった。
 新日本製鉄は19日、中板定尺向け母材コイル(熱延黒皮材)の販売価格を1月出荷分からトン当たり3000円値上げする、と発表した。対象となるのは中板店売り分野で、すでに商社、コイルセンターなどに申し入れている。中板定尺向け母材コイルは今年4月にも2000円の値上げを行っている。
 JFEスチールが現代ハイスコなど韓国リロールメーカーと進めていた来年1―3月積みホットコイル商談が今10―12月期に比べおおむね10―15ドルの値上げで決着した。価格帯としてはFOB550―560ドル程度になったもよう。数量は今期比横ばい程度。
 全国鉄鋼販売業連合会、全国コイルセンター工業組合、全国厚板シヤリング工業組合の鉄鋼流通3団体は19日、経済産業省のヒアリングを受け、来年1―3月の需給・在庫見通し、現状認識などについて報告した。

 「前門の改正建築基準法、後門のメーカー値上げに挟撃され、最悪の四半期」(全鉄連)、「自動車分野は大忙し」(全国CC工組)、「材料手当てに奔走」(厚板シヤ工組合)などの意見が聞かれ、製造業、建設業と需要分野別に明暗がはっきり分かれる展開になりそうだ。