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2008年04月08日(火)
 高炉各社は4月出荷分からの鋳物用銑鉄の価格交渉を進めているが、トン2万円あるいはそれ以上の満額値上げがほぼ浸透したようだ。

 関係筋によると、ひも付きの一部が交渉中であるが、先週までにひも付き・店売りともにおおむね決着。新日本製鉄は約2万円、神戸製鋼所は2万円以上の値上げをそれぞれ打ち出していた。鋳物用銑鉄の値上げは2005年春以来、3年ぶり。
 ステンレスメーカーと南アフリカのフェロクロムの4―6月積み価格交渉は1―3月比55%値上げで決着する方向が固まった。日本の関係者によると、欧州で交渉が妥結した。

 日本のステンレスメーカーはなお交渉を継続しているが、同様の値上げを受け入れる運び。2期連続で過去最高の上げ幅で、最高値を更新する。クロム分18%のステンレス鋼種でコストアップはトン2万8600円に相当し、ステンレス価格を押し上げそうだ。
 一般構造用鋼管(STK)、ガス管、中径角形鋼管など溶協製品は2008年度上期で市中在庫が漸減し、需給がタイト化する見通しだ。

 世界的な鉄鋼需要増を背景に、溶協メーカーでは高炉メーカーから素材のホットコイル、酸洗コイルの入荷が遅れているほか、一部で引き受けカット要請も来ており、STKなど建材用鋼管だけでなく、自動車向けなどの機械構造用鋼管も今後、安定供給が難しくなる場面も予想される。
 普通鋼電炉工業会の日野光興会長(JFE条鋼社長)は7日、定例の記者会見で、「電炉メーカー各社は鉄スクラップ価格の値上がりに見合った価格改定をめざしているが、鉄スクラップ以外の諸資材の高騰に加え、製鋼歩留まりロスの影響も大きく受けている。新断スクラップに比べてヘビースクラップは品質面の問題もあり、ユーザーに理解を求めるべきではないか」との見解を示した。
 韓国のPOSCOは、大宇グループへのアプローチを強めている。POSCOの系列会社・POSCO建設は先週、大宇エンジニアリングの株式60%を2160億ウォンで買収したと明らかにした。

 POSCOはこれに続き、造船大手の大宇造船海洋の政府保有株(銀行)の売却入札にも東国製鋼などの韓国内鉄鋼メーカーとコンソーシアムを結成して応札する方針を示している。