2008年06月11日(水)
 新日本製鉄が10日発表したときわ会のH形鋼流通在庫実績によると、5月末の全国在庫は前月末比4・3%増の21万8800トンとなり、6カ月ぶりに増加に転じた。実需レベルが低いなか、メーカーの供給量はいぜん低いものの、1―3月の需要前倒しによる反動で荷動きが減少したことが影響した。

 在庫率は前月の1・62カ月から1・87カ月に上昇。また、新日鉄では「在庫レベルは適正化しつつあり、市場の過熱感は薄れてきた」との認識を示した。
 関東地区電炉メーカーの鉄スクラップ購入価格が、今週に入り一部でトン1000円方続伸した。需給がタイトに推移していることが要因として考えられる。直近の価格(H2ベース)は、トン6万5500―6万6500円、高値6万7500円前後。
 韓国鉄鋼協会はこのほど、国内主要鉄鋼メーカーの設備能力と今後の計画について調査した。それによると製品ベースの生産能力は、2008年の5982万8000トンから10年には7053万1000トンと初めて7000万トン台に乗ることが明らかになった。

 粗鋼能力も、POSCOのFINEXの本格稼働と現代製鉄唐津製鉄所の1号高炉の稼働、東部製鉄の電炉ホットコイル工場などの稼働で7453万1000トンと7000万トン台を大きく上回る見通し。
 建材向け薄板加工メーカーの日新総合建材(本社=東京都江東区、山本和夫社長)は2008年度の加工量を年間18万トンとし、07年度比約15%増やす。従来の建材向けにとどまらず、自動車やインテリアなど新規需要を開拓し、月間2000トン程度加工量を増やす考えで、経常増益(単独)をめざす。
 線材二・三次製品メーカーによる値上げが全国的にほぼ出そろった。6―7月から追加値上げを実施するメーカーが多く、本年3―4月の前回値上げを合わせると前年に比べて3割から4割もの大幅な値上げとなる。今回の値上げ局面ではとくに材料調達の確保を懸念するメーカーが増えている。

 製品の大幅値上げは、線材(ロッド)の追加値上げと背景にある鉄源の高騰によるもの。新日本製鉄は5月契約分から普通線材を中心にトン当たり1万5000円値上げしたが、前回値上げと合わせるとトン3万5000円で、値上げ前の前年と比べると4割以上の上昇になるという。