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2008年07月24日(木)
 新日本製鉄、神戸製鋼所など高炉各社は2008年度、特殊鋼棒鋼・線材の生産量を引き上げる。大手需要家である自動車メーカーが高水準の生産を維持し、建設機械メーカーも増産を計画していることから特殊鋼棒線の需要は拡大を続ける見通し。

 高炉各社は能力いっぱいの操業を継続しているが、07年度までに実施した設備投資効果をフルに引き出すとともに在庫圧縮や鋼種集約などの取り組みを強化し、供給増を図る考え。
 東京製鉄岡山工場(岡山県倉敷市、山下裕行取締役工場長)は、来年2月をめどに中形工場のロール矯正機を刷新する。老朽化設備の更新や製造サイズの大型化が狙いで、投資額は約10億円となる見込み。

 そのほか、2008年度はロールや集じん機のダクトなど一部付帯設備の更新を計画しており、岡山工場の設備投資額は前年度並みの25億円程度を予定している。山下工場長は「全社ベースで最適生産を推進し、引き続き生産性・品質の向上、環境対策に注力する」という。
 韓国の世亜ベスチール(本社・ソウル市)は、2009年3月から本格的に稼働する1万3000トンプレスに対応して新規に150トン電気炉を導入することを決めた。09年8月稼働予定。完成すれば、同社昌原工場は、80トン電気炉3基、150トン炉1基体制となり、年産250万トン体制が整う。

 韓国では、電炉メーカーの大型鍛造品市場への進出が本格化しており、韓国鉄鋼が08年末稼働で70トン電炉の導入工事を進めている。POSCO特殊鋼も、鍛造品用として70トン炉の導入を検討している。
 神戸製鋼所・溶接カンパニーは、9月1日納入分より溶接材料の販売価格を10%以上引き上げる。安定供給を継続するため4月1日納入分からの20%以上の値上げに続く、初の同一年度2回目となる全需要家向け価格改定に踏み切る。
 豪資源大手のBHPビリトンが23日発表した2008年6月期通期の生産実績によると、鉄鉱石の持分見合いの生産量は前年比12・9%増の1億1226万トンと8年連続で過去最高だった。原料炭生産は3519万トンと8・4%減少した。原料炭は1―3月の豪雨の影響で落ち込んだ4―6月に比べて33%増加した。