2012年02月02日(木)
 独鉄鋼大手のティッセンクルップとフィンランドのステンレス大手、オウトクンプは31日、ティッセンクルップのステンレス部門、イノクサムとオウトクンプが年内に統合すると発表した。合意でイノクサムの企業価値を約27億ユーロ(2706億円)と評価した。ティッセンクルップは統合会社の新「オウトクンプ」の29・9%を保有する。単純合計でステンレス粗鋼年産560万トンのステンレス世界トップ企業が誕生する。

 欧州事業の操業率を高めるほか、調達やエネルギーコスト、供給網の最適化などの面で相乗効果を見込む。イノクサムの一部製鋼工程の閉鎖を予定しており、欧州のステンレス業界で、設備調整を伴う再編成が進展する。
 佐久間特殊鋼(本社=名古屋市緑区浦里)は1月31日付でハマノ(埼玉県川口市、伊藤慎悟社長)の全株式を譲り受け、関東地区での事業拠点を強化した。現在佐久間特殊鋼は、関東支店の建設を進めているが、完成後にはハマノの拠点を全面的に同所に移し、稼働を開始する予定。

 ハマノは大同特殊鋼のグループ商社、大同興業の100%子会社で、細物ステンレスシャフトの加工・販売など特殊鋼2・3次製品を扱っている。
 神戸製鋼所は1日、2012年3月期連結経常利益が前期比71・9%減で、従来予想の5割減となる250億円にとどまる見通しだと発表した。同時に発表した11年4―12月期経常利益は前年同期比36・4%減の501億円。1―3月期は鉄鋼、アルミ・銅事業が下振れるため251億円の経常赤字となる見通し。4―12月期の当期純利益は、138億円の投資有価証券評価損もあって前年同期比73・3%減の125億円に減少。200億円の黒字を予想していた12年3月期の純損益は前期の529億円の黒字から100億円の赤字に転落する。期末配当(中間1円)は、「不透明要素が多いため未定」(藤原寛明副社長)としている。
 大同特殊鋼は1日、連結子会社の大同アミスター、大同マテックスと、出資先で住友商事の連結子会社である石原鋼鉄の工具鋼事業に関する3社を再編し、7月をめどに新会社を発足させることで住友商事と合意したと発表した。
 日本鉄鋼連盟は1日、2011年の鉄鋼貿易実績を発表した。それによると普通鋼鋼材の輸出量は前年比6・6%減の2737万8000トンとなった。1ドル=70円台の超円高の定着、主力向け先であるアジア市況の低迷、タイの大洪水などが影響したもので、韓国、中国、タイ、台湾など軒並み減少した。