2013年5月22日

太原鋼鉄、ミャンマーニッケル事業で中国有色鉱業と協力強化

中国の太原鋼鉄集団はこのほど、李暁波董事長が中国有色鉱業集団の周宜洲副総経理と会談し、合弁で進めているミャンマーのダゴンシャン・ニッケル鉱山プロジェクトについて協力を強化することに合意したと発表した。昨年5月に採掘を開始したが、さまざまな困難から進捗が遅れているため。事業の効率を上げてコストを削減し、早期に収益を確保する。

同鉱山は、2・3%強の高品位ニッケル鉱を3000万トン以上埋蔵。事業費は11年から31年までで総額8億ドル(約810億円)。毎年8万5000トンの鉱石を採掘する。太鋼のニッケル自給率は約20%だが、同プロジェクトによって自給率をさらに引き上げる。

太鋼は、2013年にステンレスの粗鋼生産量を340万トンと前年比9・5%増やし、過去最高を目指す計画。所要量が増す資源の獲得を国内外で進めており、12年にはトルコのクロム鉱山と山西省呂梁鉄鉱山が生産に入った。15年目標に原料自給率50%以上を掲げ、コスト競争力向上に努める方針。