2013年10月7日

中国鉄鋼市場、秋深く

 国慶節の長期連休が8日に明ける中国の鉄鋼市場に、明るさがみえてこない。「金九銀十」と言われる9、10月の最需要期ながら伸びは鈍く、過剰供給から鋼材市況が軟化。「金九」とならず、「銀十」も危ぶまれている。鉄鋼メーカーは値上げに努めるが、増える生産が足かせに。中央政府は構造改革を重視し、大型の財政投資を行わず、「経済の中高速成長」を保つ。問題は過剰生産に帰結するが、政府が検討する環境規制や金融の制限による能力削減策の効果は未知数だ。