2013年10月18日

インド、製鉄所建設にブレーキ

 インドで多く計画されている製鉄所建設に、ブレーキがかかっている。経済成長の減速や土地収用難が影響し、国内外の鉄鋼メーカーによる計画が遅延。世界最大手アルセロール・ミッタルが建設を断念し、韓国POSCOは国連から住民対応を理由に中断勧告を受けている。印鉄鋼省は2020年の粗鋼生産能力を12年比2・3倍の2億トンと予測するが、大きく下回る可能性が高い。能力が急拡大した中国と違い、インドは未整備のインフラや住民問題など社会的制約から、より多大な時間を要している。