2014年4月15日

中国鋼材市況、7カ月ぶり上昇局面

 中国の鋼材市況が7カ月ぶりに上昇局面を迎えた。熱延コイル市況は第2週にトン3554元(5万9350円、3ミリ厚・増値税込み)と前週比37元高で2週連続上昇。春需を受けて建設市場が動き、市中在庫が減少した。3月から上がり続けている鉄鉱石価格も影響している。ただ、需要に力強さを欠き、鋼板製造大手の宝山鋼鉄が5月販売価格を下げるなど弱気材料も残る。冷延はなお下がり続けており、一本調子の上昇機運とはいかないようだ。