2009年7月6日

低品位銅スクラップ、品不足が深刻化

 銅の製錬工程で使用する低品位銅スクラップ(下銅)の品不足が深刻化している。大手製錬メーカーは本年に入り、下銅の集荷量が予定数量より4割程度少ない状況が続く。発生源である建築物の解体件数が低迷し、流通量が減っているためだ。

 炉の温度を調整したり鉱石不足の緩和も期待できる下銅は重要な製錬原料の一つ。市中では高値でなければ集荷が難しくなっており、品不足が長期化すれば製錬各社の収益を低下させる要因なる。

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