2011年4月28日

スポンジチタン2社、損失計上も需要回復

 スポンジチタンメーカー大手2社の2011年3月期決算が27日、発表された。航空機や一般産業向けのチタン需要は1年を通じて急回復したが、年度初めの時点で低操業を強いられていたことや、減価償却負担もあり、チタン事業の営業損益はともに赤字を計上した。今期(12年3月期)は増産体制を整えて増収を目指すが、電力供給の制約、鉱石・エネルギー価格の高騰などの不透明感も漂っている。