2011年6月6日

中国で相次ぐ鉛汚染 工場停止、原料市況に影

 中国で鉛汚染事件が相次いでいる。先月には広東省の鉛バッテリー工場周辺で、住民の体内から血中の鉛濃度異常値が発覚。情報筋によると「省単位でバッテリー生産が止まり、原料が余っている」(商社)と、同国の需給構造にも影響が出ている。世界的に見て鉛の需給バランスは均衡しているが、中国の需要減速が緩和要因となる可能性も出てきた。