2011年6月13日

蒸留亜鉛、調達難続く 国内規格、代替利かず

 溶融亜鉛めっき原料となる蒸留亜鉛の調達難が続いている。東日本大震災後、国内供給の過半がストップ。日本独自の製品規格である蒸留亜鉛は海外材料で代用できず、生産復旧が待たれている。需給が緩和した電気亜鉛による代用も、品質上の問題が指摘されており、試行には消極的なようだ。

 蒸留亜鉛を産出するのは、国内では住友金属鉱山の播磨事業所(兵庫県)と、三井金属が出資する八戸製錬(青森県)の2カ所。