2012年4月9日

欧米電線3社11年決算、伊プリズミアン世界首位

 欧米大手電線メーカーの2011年12月期決算を比較すると、伊プリズミアングループが売上高で仏ネクサンスを抜き、電線専業で世界最大手に躍り出た。損益内容でも、プリズミアンが既存の高圧電力ケーブル事業と、買収した蘭ドラッカの通信ケーブル事業の双方で強みを見せた。ただ、ネクサンスとプリズミアンは、高圧電力ケーブルのカルテル関連で課徴金引当金を計上し、最終赤字に転落。米ゼネラル・ケーブルは10―12月期、スペイン事業の悪化とタイ洪水の影響に苦しんだ。