2012年6月8日

レアメタル国際相場、供給不安後退 底値探り継続

 レアメタルの国際価格は、底値探りの展開が続く。インジウムやガリウム、金属ネオジムなどは続落基調で一段安の懸念が漂う。コバルト、アンチモン、ビスマス、酸化セリウムなど、この1カ月間ほぼ横ばいのレアメタルも、先安懸念は尽きない。

 最大生産国の中国は強気の売値を提示しているもようだが、電子材料関連の回復が緩慢なことや、欧州債務危機に伴う世界景気の先行き不安などから、それを吸収するほど需要が強くないことが背景にある。