2015年7月6日

東邦チタニウム、高純度品販売1割増 本年度計画

 東邦チタニウムは今年度(2015年度)、高純度チタンの販売量を重量で前年度より10%以上増やす。半導体の薄膜形成用スパッタリングターゲットなどに使われる高純度チタンは現在、需要が増加している。同社はチタン設備の稼働率の変動に左右されにくい収益体質を目指しているが、そのためにはコスト削減や売り上げの拡大で損益分岐点比率を引き下げる必要がある。コスト削減に関しては前年度までに茅ケ崎工場(神奈川県茅ヶ崎市)の能力縮小や人員削減を実施した。並行して高純度チタンなどの付加価値製品を拡販することで、損益分岐点比率75%の目標達成を目指す。