2016年1月13日

LME非鉄、株価下落響き一段安

 世界的なリスク回避の動きの中で、ロンドン金属取引所(LME)の非鉄金属相場も軟調が続いている。非鉄金属を代表する銅は、2009年以来の安値水準は変わらないものの、心理的な節目だったトン4500ドルを割り込むなど一段安した。他の非鉄金属も安値圏にはあるが、下値を拾う動き以上に売り圧力が勝っている。株価下落が金融市場全体の不安感につながっているため、マーケット・リスク・アドバイザリーの新村直弘代表は「金融市場の影響を、非鉄金属も受けやすい」と指摘する。