2017年4月14日

産総研・成蹊大・昭和電線 超電導線材、低コストで高電流密度

 産業技術総合研究所と昭和電線ケーブルシステム、成蹊大学は14日、3者共同により低コストで高温超電導体のイットリウム系酸化物超電導線材の超電導層の形成プロセスを改良し、現時点で世界最高の磁場中臨界電流密度を実現したと発表した。すでにイットリウム系の酸化物超電導線材の製造・販売を行っている昭和電線ケーブルシステムは、今回の成果をベースにした製品開発を、「3―5年程度をめどに実現したい」(小泉勉・技術開発センター金属加工技術開発グループグループ長)考え。同社の超電導線材製造能力は、直近で年100キロメートル水準へと拡大しており、超電導事業を今後の柱の一つに強化していく。

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