2018年3月9日

住友金属鉱山、フェロニッケル減産解除は依然困難

 住友金属鉱山の大山正紀・金属事業本部ニッケル営業・原料部長は、日向製錬所(宮崎県)のフェロニッケル減産解除は、足元の原料事情では難しいとの見方を示した。インドネシアが低品位ニッケル鉱石の輸出を約1年前に一部解禁したが、「低品位の割に(スポット市場での)経済条件があまり良くない」ほか、日向製錬所の現在の生産態勢がニューカレドニア鉱の長契量とちょうど見合っているため。住友鉱は原料事情の悪化などを主因に、日向製錬所で2016年から25%減産を続けている。